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富士通、約1000万IOPSの性能を発揮可能なハイエンドストレージ「ETERNUS DX8900 S4」

 富士通株式会社は24日、ハイエンドストレージ「FUJITSU Storage ETERNUS DX8000 S4 series」において、新モデル「ETERNUS DX8900 S4」「ETERNUS DX8100 S4」の2機種を販売開始すると発表した。

 新製品のうちETERNUS DX8900 S4は、基幹IA/UNIX/PCサーバーなどのオープンシステムとの接続をサポートし、ストレージコントローラに高性能CPU、および従来比約3倍の大容量メモリを搭載可能とすることで、従来製品のおよそ1.3倍となる約1000万IOPS(最大値)の性能を発揮できるという。

 また、NVMe SSDを2次キャッシュとして搭載することでキャッシュレスポンスも向上させた。ディスクについても、最大30TBの大容量SSDに対応し、低コストでのシステムインフラ構築を可能にしているとのこと。

 さらにオープンシステムとの接続において、リアルタイムでデータ圧縮処理を行う専用チップを搭載し、性能への影響を抑えつつ格納データの容量を約50%まで削減可能になったとしている。

 搭載可能なメモリ容量は最大18TB、ドライブは最大6912台までサポートし、最大140PBの物理容量を実現する。価格は、最小構成で5256万8000円から。

 一方のETERNUS DX8100 S4は、メモリを最大64GB、物理容量を最大57.6TBまで拡張でき、価格は、最小構成で2456万7000円(税別)から。

 なお新モデルはいずれも、2030年以降も提供を予定しているメインフレーム「FUJITSU Server GS21シリーズ」との接続にも対応。ETERNUS DX8100 S4については、同シリーズ内にストレージ本体を搭載するオールインワン型での提供も可能となっており、通常のモデルと比べて設置面積を最大40%削減した、コンパクトなサーバー構成を実現するとしている。

ETERNUS DX8900 S4
ETERNUS DX8100 S4