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ソフトバンク・テクノロジー、IoT活用に必要なサービスをつなげるプラットフォームサービス「IoT Core Connect」提供開始

 ソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、SBT)は23日、「IoT活用に必要なサービスをつなげる」をコンセプトとしたプラットフォームサービス「IoT Core Connect」の提供を開始した。

 IoT Core Connectは、日本マイクロソフト株式会社が提供するクラウドプラットフォームMicrosoft Azureで、エッジコンピューティングを含むIoT、AIを連携し、IoT活用に必要なモノ・データ・ヒトを統合的に管理するサービスをシームレスに提供することで、メーカーやBtoBサービスを提供する企業などのIoTのビジネス化を実現するサービス。

「IoT Core Connect」の全体イメージ

 Microsoft AzureのIoTサービスを活用し、IoT 機器の管理や収集したデータの管理・可視化をワンストップで提供する基本機能に加え、フィールドサービスやファシリティマネジメントなどの業務別テンプレート、AI、OTAアップデート、セキュリティなどの各種サービスと連携する拡張機能で構成される。

 Microsoft Azureを活用したプラットフォームのため、IoT機器の管理対象数の増加や収集データの増大に伴う拡張性や導入コストおよび操作性のバランスを取りながら、クラウドやセキュリティの拡張拡充が可能。顧客ごとの要望に応じたアプリケーションの開発や、Microsoft Azure上のさまざまなアプリケーションとの連携にも対応する。

 サービスのUIは、IoT/AI開発経験者をほぼ不要とした仕様となっており、データサイエンティストやIoT/AIの開発経験者の獲得や維持が難しい企業でも利用が可能。拡張性の高いクラウドプラットフォームと利用者目線のUIにより、デバイス管理、データ管理、ユーザー管理を統合的に管理でき、パートナーのサービスとの連携をシームレスにすることで、顧客の多様なニーズに対応できるとしている。

 デバイス管理は、IoT機器の固有情報を入力し、登録ボタンを押下するだけで簡単に機器を登録でき、デバイス管理の一覧では、機器の状況(起動中・停止中・故障)も確認できる。

 データ管理は、センサーから収集した情報が蓄積されたデータベースや機械学習用データなどをデータセットに追加可能。データ可視化機能として、さまざまなグラフやリストが用意されており、開発なしで自社独自のレポートを作成でき、作成したレポートはワンクリックでいつでも最新の状況を確認できる。

 ユーザー管理についても、ユーザーアカウントを登録し、必要な機能にアクセスできるように設定されたグループに追加することで、IoTサービスを適切に運用できる。アカウント管理の一覧ではステータス確認や操作ログも確認できる。

 SBTではサービスの提供開始にあたって、株式会社アラヤ、株式会社エイシング、岡谷エレクトロニクス株式会社、株式会社金沢エンジニアリングシステムズ、クラウディアン株式会社、株式会社コンテック、サイバートラスト株式会社、サンダーソフトジャパン株式会社、センスウェイ株式会社、東京エレクトロン デバイス株式会社、日本ヒューレット・パッカード株式会社、日本マイクロソフト株式会社、株式会社マクニカ、LeapMind株式会社、VIA Technologiesの15社より賛同を得ていると説明。

 今後は、サービスを活用してメーカーやBtoBサービスを提供する企業などのIoTのビジネス化を推進していくパートナーを広く募り、パートナーとともにIoT社会を推進していくとしている。