ニュース

カスペルスキー、ゲーム形式の対サイバー攻撃演習「Kaspersky Interactive Protection Simulation」シリーズに「銀行版」を追加

 株式会社カスペルスキーは14日、サイバー攻撃による重要インフラへの影響をゲーム形式で体験しながらその対策を学習できる、対サイバー攻撃演習「Kaspersky Interactive Protection Simulation(KIPS)」の「銀行版」の提供を開始した。

 KIPSは、ゲーミフィケーション理論に基づいて開発された、ゲーム形式の対サイバー演習で、サイバー攻撃を受けている企業や組織の運用上のリスクや、投資に見合った有効な対策を学べる。2014年5月から国内の30を超える企業や組織、教育機関などで実施されており、これまでに浄水場、発電所、一般企業、自治体の各シナリオが日本語でリリースされている。

 参加者はグループに分かれ、条件や指示が書かれた複数枚のカードと決められた予算、作業時間を有効に使い、発生するインシデントに対応しつつ、5週間という仮想期間内での生産高を競う。ゲーム終了後には、どのような対策が適切だったのかや、攻撃者のシナリオと各グループの打ち手を比べながら、参加者全員がゲーム上で発生した事象に対する考察と理解を深められる。

KIPSゲームボード(銀行版)

 カスペルスキーでは、世界中で金融機関を標的としたサイバー攻撃が増加傾向にあることを受け、銀行版の提供を新たに開始。銀行版のKIPSでは、銀行業固有のシステムを再現し、実際のサイバー犯罪集団の手口もシナリオに取り入れることで、リアルなサイバーインシデントの体験と対策が学べるようになっている。

 価格は年間ライセンスで300万円(税別)。銀行をはじめとする金融業を主な対象とし、パートナー経由で販売する。

 また、銀行版の提供開始に際して、オンラインによるKIPS大会を3月14日に開催する。金融・銀行業のほか、既存のKIPSサイバー演習を受講者や未経験者も参加可能。募集チーム数は50チーム(1チーム3名以上、先着順)で、参加費は無料。締め切りは2月28日18時。
お申し込みおよび参加に必要な環境など、詳細はカスペルスキー公式ブログで案内している。