NECとHortonworks、「SX-Aurora TSUBASA」を活用したビッグデータ／AI向け高速分析プラットフォームを共同開発

　日本電気株式会社（以下、NEC）と米Hortonworksは15日、NECの次世代イノベーションプラットフォーム「SX-Aurora TSUBASA」上で、AIにも利用可能なビッグデータ向け高速分析プラットフォームを共同開発すると発表した。

　NECとHortonworksでは、2017年9月にビッグデータ活用における大規模分散処理プラットフォーム分野での戦略的協業の強化を発表しており、より幅広い業種や分野でビックデータの高速かつ高度な分析を可能にするため、両社の強みを活かしたソリューション基盤を2018年度中に提供を予定する。また、共同開発の成果はオープンソース（OSS）として公開を予定し、多様な環境やさまざまな業種ごとのユースケースで利用できるようにするとしている。

　共同開発では、SX-Aurora TSUBASAが、Hadoop/Spark領域での代表的なリソース管理／分散アプリケーション管理基盤である「YARN」に対応することで、従来のHadoop/Sparkによるビッグデータ解析プログラムが「SX-Aurora TSUBASA」上で管理可能にする。これにより、容易なアプリケーション連携とシステム管理者の負荷軽減を実現し、YARNを利用している一般的なシステム構成では、従来同等の解析を最大99％少ないサーバーリソースで実行できるとしている。

　さらに、NECのミドルウェア「Frovedis」をSparkに組み込むことにより、SX-Aurora TSUBASA上でのSparkを使用したAIアプリケーションが、従来のサーバー比で最大100倍高速に動作。Spark上で、機械学習用のライブラリ「MLlib」などを活用したAI・ビッグデータ処理を高速に実行したい利用者に向け、通常のHadoop/Sparkと同様な管理環境で利用可能な、使いやすいプラットフォームとして提供していく。

　また、NECではSX-Aurora TSUBASAをHadoopアプライアンス製品「Data Platform for Hadoop」に適用し、AI・ビッグデータ分析をより高速かつ正確に実行できる環境を提供することで、顧客のビジネス成果向上に貢献するとしている。

　NECでは、SX-Aurora TSUBASAを、10月16日に赤坂インターシティAIRで開催される「DataWorks Summit Tokyo 2018」と、11月8～9日に東京国際フォーラムで開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」にそれぞれ出典する。