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NEC、ワークフローシステム新製品「EXPLANNER/FLⅡ」を販売開始、顔認証によるセキュリティ強化とクラウド活用を推進

 日本電気株式会社(以下、NEC)は11日、ウェブ型承認ワークフローシステム「EXPLANNER/FL」の後継製品として、セキュリティ強化とクラウド活用を推進した「EXPLANNER/FLⅡ」を販売開始した。

 EXPLANNER/FLは、日本企業特有の複雑な承認ルートへの対応や、プログラムレスでの周辺システムとの連携機能を備えたウェブ型の承認ワークフローシステム。

 後継製品となるEXPLANNER/FLⅡは、EXPLANNER/FLをNECグループ10万人で利用してきたノウハウを集約。今後の技術革新への対応や強固なセキュリティ確保のため、新たに基盤を刷新するとともに、顔認証によるログインやRPAとの連携による業務の効率化を推進する。

 システムへのログインについては、従来のID/パスワード入力に加え、顔認証AIエンジン「NeoFace」を採用したログインの仕組みを実現。これにより、パスワード流出によるなりすましの防止や二要素認証によるセキュリティ強化により、外出先からでもセキュアな環境での申請や承認を可能にする。また、SAMLやWindows認証を実現し、今後もさまざまな認証基盤、生体認証との連携を推進する予定としている。

 RPAとの連携については、NECのRPAソリューション「NEC Software Robot Solution」との連携により、申請するためのExcel書類の入力業務や決裁データの集計業務など、ワークフローの周辺業務をRPA化することで、単純作業の効率化や業務プロセスの正確性向上を実現する。連携業務領域については、今後、順次拡大していく予定。

 また、クラウド環境を強化し、クラウド型「EXPLANNER for SaaS ワークフロー」において、主に中堅(登録社員数1500人未満)の顧客を対象とした「プライベートクラウドmini」を新サービスとして提供する。

 従来は、共通仕様でのパブリッククラウドサービスと、顧客ごとに個別環境を用意したプライベートクラウドサービスの2種類を提供していたが、プライベートクラウドminiはプライベートクラウドサービスよりも低価格に、顧客個別仕様への対応やオンプレミス環境との連携を実現する。

 クラウドの基盤についても、EXPLANNER/FLⅡのIaaS利用環境として、従来の「NEC Cloud IaaS」に加え、Amazon Web Services(AWS)およびMicrosoft Azureを順次サポートする予定。また、日本マイクロソフトとは戦略協業に基づき、Microsoft AzureとともにOffice 365との連携を強化し、顧客の働き方改革におけるクラウド活用を支援するとしている。

 EXPLANNER/FLⅡの価格(税別)は、EXPLANNER/FL基本パッケージ(サーバライセンス)が300万円から、EXPLANNER/FL基本パッケージ(ユーザライセンス)が180万円から。
EXPLANNER for SaaSワークフローのサービス体系と価格は、プライベートクラウドminiが30万円から(法人課金)、プライベートクラウドサービスが70万円から(APサーバ課金)、パブリッククラウドサービスが1ID400円から(利用者課金)。