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Dell EMC、SQL Server 2017の動作に適した事前検証済みソリューション

 デル株式会社とEMCジャパン株式会社(以下、Dell EMC)は9日、SQL Server 2017の動作に適した事前検証済みソリューション「Ready Solution for Microsoft SQL Server」を発表した。同社では、サポート終了期限が迫っているSQL Server 2008およびWindows Server 2008のデータベースシステムからの移行に最適なソリューションとしている。

 Ready Solution for Microsoft SQL Serverは、SQL Server 2017のデータベースシステムに必要な構成要素をすべてそろえた、事前検証済みのソリューション。第14世代のx86サーバー「Dell EMC PowerEdge R640」などのハードウェアと、Hyper-Vによるサーバー仮想化、Storage Spaces Direct(S2D)によるSDS技術を用いたハイパーコンバージドインフラ(HCI)として提供され、最少4台から16台までの拡張に対応するという。

 Dell EMCによれば、これを利用することで、スケーラブルで高性能なデータベースインフラを実現しており、高いパフォーマンス、信頼性、およびデータ保護・復元力を提供できるとのこと。

 また、オンプレミスシステムのメリットであるシステムの柔軟性、高いセキュリティを備えるとともに、従来のストレージアレイの必要性を排除。運用中のデータベースワークロードに必要なパフォーマンスとスケーラビリティを確保しつつ、大幅にコストを削減できる点も特徴とした。具体的には、パブリッククラウド環境に比べて最大29%削減できるほか、既存のオンプレミスデータベース基盤と比較した場合は、60%のコスト削減が可能という。

 さらに、既存のデータベース基盤を4台のサーバーハードウェアにリプレースするため、IOPSやレイテンシのパフォーマンスを向上するとともに、設置スペースも従来比3分の1に削減するとしている。

 具体的な構成としては、Windows Server 2016 DatacenterエディションをOSとして利用する、Dell EMC Storage Spaces Direct Ready Nodes(Dell EMC PowerEdge R640オールフラッシュモデル×4台)が参考価格970万円(税別)から。

 オプションでは、SQL Server 2017や、バップアップアプライアンス「Dell EMC Data Domain DD6300」、SOL Server保護ソフトウェア「Dell EMC Data Domain Boost for Enterprise Applications(DDBEA)」などを提供。重要なデータベースを保護し、データベースを迅速にバックアップおよびリストアできるように支援するとした。

 なおスイッチは、標準でHCI用ネットワーク「Dell EMC Networking S5048F-ON」×2、管理用ネットワーク「S3034-ON」×1を含み、オプションでデータ保護用ネットワーク「S4048-ON」を追加できる。