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TISのアプリ開発ノウハウを無償提供、Webサイト「Fintan」を公開

開発ガイド/テンプレート、プラクティス集、ツールも公開

 TIS株式会社は9日、TISのアプリケーション開発ノウハウを提供するWebサイト「Fintan(フィンタン)」を公開すると発表した。

 Fintanは、アプリケーション開発者向けに、開発ガイド/テンプレート、アプリケーションフレームワーク、開発ツールなどのノウハウを無償で公開するWebサイト。

 例えば、システム開発の計画や推進、要件定義/設計/プログラミング/テストといった各工程で利用できる開発ガイド/テンプレートでは、WBS(Work Breakdown Structure)一覧、スクラム概論、スプリント運営ガイド、要件定義フレームワーク、Springアプリ開発ノウハウ集などを提供する。

 またアプリケーションフレームワークは、金融・クレジット業界におけるTISの基幹システム構築経験から得られたナレッジを集約したJavaアプリケーション開発/実行基盤「Nablarch(ナブラーク)」を提供。

 さらに品質・生産性を向上させるツールとして、Java静的チェックツールやNablarchテスティングフレームワークなどを用意するほか、環境構築ツールでは、クラウド上にチーム開発環境を素早く作るテンプレートとして、Redmine、GitBucket、Jenkinsなどの開発環境が簡単に構築できる「Collaborage」を10月下旬ごろに公開する予定とした。

 顧客やパートナーは、これらを活用することにより、生産性・品質の向上や安定化に取り組んできたTISのノウハウを適用し、高生産性・高品質なシステム開発を行えるとのこと。TISでは、こうしてFintanのコンテンツを顧客やパートナーなどのステークホルダーと共有することによって、開発ノウハウをさらに良質なものにするほか、協業を円滑にすることを目指すと説明している。

 また今後は、自社の技術開発や利用者からの意見をもとに、Fintanのコンテンツを随時追加・更新する計画だ。

 このほか、顧客やパートナー向けに、TISのアプリケーション開発をより理解してもらうための教育プログラムもあわせて提供する。例として、講義や演習を通じて学ぶ「技術者育成研修」、顧客の開発チームとTISの開発チームで体制を組み、協業開発の場を通じて学ぶ「スクラム開発の共同実施」、顧客の開発技術者をTISの開発チームに受け入れて実践を通じて学ぶ「研修受入制度」などを用意しているとのことだ。