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NECとネポンが提携、農業ICTクラウドのサービス基盤を利用したパートナービジネスを拡大へ
2018年10月5日 17:22
日本電気株式会社(以下、NEC)とネポン株式会社は4日、両社が開発・提供する農業ICTクラウドサービスに関して、パートナー企業経由での販売、あるいはパートナー企業のサービス・機器との連携を行うアライアンス事業を開始したと発表した。
IoTソリューション「CONNEXIVE(コネクシブ)」を提供するNECと、温室用温風暖房機を手掛けるネポンは、2012年5月より、センサーやネットワークなどを利用して農地データの見える化や遠隔制御、コミュニケーションを実現する農業ICTクラウドサービス(ネポンでのサービス名は「アグリネット」)を、施設園芸向けに提供している。
今回はこの取り組みを拡大し、農業ICTクラウドサービスの各種機能を実現するサービス基盤を活用したパートナー企業との協業を通じて、農業に限らず、食品加工・畜産・水産・製造・医療など、さまざまな業種へのサービス基盤の提供を進め、事業拡大を図るという。
具体的には、パートナー企業によるアグリネットの再販、およびサービス基盤を活用した自社ブランドでのサービス化を推進する。
また、サービス基盤とパートナー企業のサービスの連携を進め、例えば、環境センサー情報などサービス基盤が収集するデータをパートナー企業のサービスへ取り込む、といったことを可能にするという。
さらに、サービス基盤と、パートナー企業の環境センサーや環境制御盤などの機器の連携を推進。対応機器を拡充し、サービス利用者の利便性向上を実現するとした。
なお、NECとネポンはすでに8社との協業を開始しており、今後3年間で合計50社まで拡大したい考えだ。
そのうち1社である株式会社ハイテムでは、エッグファームオートメーション(採卵養鶏設備)内の機器稼働および作業工程を一元管理するために、このサービス基盤を採用。個別管理されていた鶏の日齢・給餌量・集卵数など約40項目の情報をクラウドで見える化し、業務効率化と経営改善を実現しているとした。