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EDIとFAXが混在する卸/メーカーの受発注業務効率化を支援、インフォテックとインターコムの連携ソリューション

 インフォテック株式会社と株式会社インターコムは5日、企業の基幹システムに連動する受発注ソリューション分野で協業すると発表した。インフォテックの帳票システム「Create!Form V11」と、インターコムのEDIシステム「Biware EDI Station 2」を連携させ、帳票作成からEDI/FAXによる受発注までを自動実行するソリューションとして、同日より提供する。

 EDIで取引を行う場合は一般に、基幹システムからのデータを基に、得意先指定のデータ形式やレイアウトに合わせ、指定された通信手順で送信することが求められ、一方でFAXでの取引を行う場合は、同じく基幹システムからのデータを基に、仕入先と取り決めた帳票を作成し、FAX送信するとことが求められるという。

 今回、両社が提供する連携ソリューションは、こうした作業を行っている企業を支援するためのもの。帳票作成、データ変換、EDI/FAX送受信などの機能を備えているため、基幹システムを変更することなく、出力されたデータを相手先へ送信するまでの処理を自動化できるとした。

 また、取引に使用される帳票の様式や項目などは、取引先ごとに異なるのが一般的で、新たな取引先が増えるたびに個別対応を行うことになるほか、取り扱い商品が変更されるたびに内容の更新も必要になってくる。同様にEDIにおける取引データも、発注・出荷など各種業務データの種類や内容は取引先に応じて異なるため、取引先ごとの対応/更新を行うことになる。

 これらの作業をすべてシステム部門に依頼した場合、システム開発に要するコストや手間は膨大なものになってしまうが、連携ソリューションでは、取引先に応じた各種帳票の作成や取引データの変換定義、また一連の取引処理の自動化に必要となるジョブフローの定義などを、専用のGUIからノンプログラミングで実行できるので、開発コストを大幅に削減できるとした。

 なお両社によれば、現在、卸/メーカーは得意先からの受注をEDIで、仕入先への発注をFAXでそれぞれ取引するケースが大多数とのことで、今回の連携ソリューションは、受発注取引においてEDIとFAXが混在する卸/メーカーを主要なターゲットとして展開する考えだ。