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DNPとNTT Com、顧客の発言や属性に合わせてAIが商品をおすすめする店頭セールスプロモーションツールを共同開発

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は3日、店頭で顧客が発言した内容や行動、属性に合わせて、AIが商品を勧めたり、質問に対して回答したりできる次世代セールスプロモーションツール(以下、SPツール)を開発したと発表した。

 SPツールは、DNPが流通・小売業の販促支援で培ってきた売場の演出ノウハウ、来店者の動きを捉えるセンシング技術に、NTT Comの対話型自然言語解析AIエンジン「Communication Engine “COTOHA Virtual Assistant”」を組み合わせたソリューション。実店舗の売場で顧客の属性や行動、発言に合わせて、店員に代わってAIが自動で商品を勧める。

AIで接客できる次世代セールスプロモーションツール

 一人ひとりの顧客に応じた会話や対応で、あたかも本当の店員から接客を受けているかのような自然な応対を実現。顧客が商品台上の商品を手にとると、センサーが反応して商品台が光り、テキストや音声での「会話」が始まる。

 センシングカメラで顧客の属性を認識すると同時に、会話の内容やお客さまの行動に応じて、AIを使って一人ひとりの嗜好に合った商品紹介や質問への回答などの接客をデジタルで行う。

 会話の内容はチャット形式でディスプレーに表示されるだけでなく、印刷された「バーチャル店員」の口が動いて音声が流れる。また、会話に合わせておすすめ商品の台部分が光るなどの効果で、店舗のプロモーションや販売促進に貢献する。

 DNPとNTT Comでは今後、実店舗にSPツールを提供し、顧客への販売促進効果などの効果検証を2019年3月までに実施。SPツールを通じて利用者が得られる顧客体験をより良いものに改善していくとともに、企業のマーケティングや販売支援に活用していくとしている。

 また、10月4日~5日にザ・プリンス パークタワー東京で開催するイベント「NTT Communications Forum 2018」に、SPツールのデモを出展予定で、実際にAIが香水販売の接客を行う様子を体感できる。