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SAPジャパン、「SAP Analytics Cloud」に機械学習技術を活用した分析機能を搭載

 SAPジャパン株式会社は1日、「SAP Analytics Cloud」ソリューションに新たな機械学習技術を活用した分析機能を搭載し、提供を開始した。機械学習技術により、企業が持つデータの相関関係が容易に明らかになり、ビジネスユーザーの迅速かつ確実な意思決定を支援するとしている。

 SAP Analytics Cloudは、データの視覚化、計画、予測の機能を統合したクラウドベースのアナリティクスソリューション。

 今回、新規に追加されたAugmented Analytics(拡張分析)により、ビジネスユーザーは経営課題における正負の因子である「バリュードライバ」を明確にし、バリュードライバベースに損益シミュレーションを実行するスマートディスカバリー機能や、人が仮説を立ててフィルタリングやドリルダウンをしながら分析するところをクリック一つで関連するインサイトを解き明かすスマートインサイト機能、ワンクリックで将来の業績を予測する時系列予測機能などが利用できる。

 さらに、機械学習技術を用いたダッシュボード自動作成機能も提供。例えば、売上高や収益といったターゲット変数を指定するだけで、この変数の状況を解説する高度なダッシュボードとストーリーボードが自動的に生成され、これをビジネス分析を行う初期ステップとして用いることで、データ分析時間を大幅に削減するだけでなく、その後の分析を効率化し、組織内での共有も瞬時に行える。

 これらの機能は、分析業務の効率化や属人性の排除だけでなく、人の思考の範囲を超えるような膨大なデータの分析をSAP Analytics Cloudに実行させることで、潜在的なインサイトを発見し、企業分析能力の高度化の可能性も期待できると説明。SAP Analytics Cloudによって、単純なデータ視覚化に要する反復的なタスクと膨大な時間を省くことで、アナリストや意思決定者は、複雑なビジネス上の決定に向けて創意工夫や創造的思考に時間を費やせるようになるとしている。