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必要なデータを紙書類からAIが自動抽出、日立ソリューションズがクラウドサービスを提供

 株式会社日立ソリューションズは20日、AI技術を利用し、紙書類から必要なデータを自動抽出するクラウドサービス「活文 Intelligent Data Extractor サービス」を発表した。クラウド型のため、初期費用や運用負荷などを抑えた導入が可能になるという。販売は10月1日から開始される予定。

 このサービスは、2017年7月から販売しているパッケージ製品「活文 Intelligent Data Extractor」の機能を、クラウドサービスとして提供するもの。AIを活用し、請求書や発注書などの紙書類に記載されている内容から必要なデータを自動抽出することにより、データ登録作業の効率化と精度向上を図れるという。

 具体的には、データ抽出設定画面で「請求書で御中の左にあるのが請求先」といった簡単な定義を行うことで、紙書類に記載されている文字情報から、システムなどへの入力が必要となる対象を、AIの文字認識機能が自動抽出してくれる。

 これにより、データ登録作業が効率化されるほか、人による転記誤りなどを防ぐことで、入力データの精度向上を実現できるとした。

 またデータ抽出だけでなく、RPAとの連携による一連のプロセスの自動化にも対応。電子帳票システム「活文 Report Manager」との連携では、電子帳簿保存法に沿った紙書類の電子保管も可能になるとしている。

 今後は、Webアプリケーションなどと連携できるAPIも提供する予定で、例えば複合機メーカーとの協業により、紙書類を複合機でスキャンしてアップロードし、内容を確認後、CSV形式などでダウンロードして、業務システムへ入力するデータとして活用する、といったソリューションの提供も計画している。

 活文 Intelligent Data Extractor サービスの価格は、抽出枚数が月間5000枚までのスモールプランで、月額10万円(税別)から、初期費用が10万円(税別)から