ニュース

アスプローバ、ウイングアーク、TOTECの3社、生産スケジューラーとMES製品を連携し工場の見える化ソリューションを提供

 アスプローバ株式会社、ウイングアーク1st株式会社(以下、ウイングアーク)、トーテックアメニティ株式会社(以下、TOTEC)の3社は5日、アスプローバの生産スケジューラー「Asprova」とウイングアークのMESアプリケーション「MESOD(メソッド)」を連携させ、工場の見える化ソリューションを提供すると発表した。

 Asprovaは、設備・人員といった限られた資源と時間を最大限に活用する生産スケジューリングにより、生産性の向上を支援するソリューション。一方のMESODは、MES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)の機能を手軽に導入できるアプリケーションで、ものづくり企業が要望する可視化コンテンツをあらかじめ用意しているため、開発期間とコストを抑えながらMESを始められる特徴を持つ。

 今回提供する連携ソリューションでは、まず、MESODを用いて、設備からのIoTデータや人が入力したデータなど、生産ラインにおけるさまざまなデータを収集・蓄積。設備ごとの稼働状況や生産進ちょく、予実情報といった生産現場の可視化を実現し、予実分析からタクトタイムの改善を図る。

 次に、プラットフォームに統合されたデータに対してアスプローバのAsprovaを連携し、精査されたタクトタイムを生産計画に反映することで、より精緻(せいち)な計画立案を可能にするとした。

 これにより、高い精度の生産計画立案による、生産効率の最大化と、実績数字だけでなく傾向や他要因の相関を判断材料とした生産プロセス改善が期待できるという。

 こうした製品連携により、生産計画、およびその計画に基づいた生産実績を把握し、PDCAを回せるようになるのが大きなメリット。また、日々発生する現場トラブルや生産進ちょく遅れを把握し、スケジューラーに反映することで、変化に強い生産計画を行えるとのことだ。

 なお導入にあたっては、Asprovaの導入実績とノウハウを持つTOTECが、顧客のニーズに沿ったメニューで支援するとしている。