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NTT Com、「Microsoft 365」などを活用した働き方改革対応ソリューションを提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は30日、社外からセキュアに業務ができる環境を構築する、働き方改革対応のソリューションを、2018年9月中旬から「モバイルワークスペースソリューション」のプランとして提供開始すると発表した。

 ソリューションは、Office 365とWindows 10、セキュリティソリューション「Enterprise Mobility + Security」などを組み合わせた「Microsoft 365」に、SSL-VPNに対応した業務システムへの接続サービスである「Bizモバイルコネクト」、セキュリティマネジメントサービスなどを組み合わせたもの。これにより、本格的なテレワーク環境(セキュアドPC環境)を実現する。

 NTT Comでは以前より、働き方改革の一環として、シンクライアントなどによるテレワークを積極的に行ってきており、2018年からはMicrosoft 365を全社で導入。Officeだけでなくメールやストレージなどのクラウド化を実現したほか、SSL-VPNの常時接続や、端末の高度なセキュリティ対策を組み合わせることにより、社外からセキュアに業務ができるソリューションの導入を開始した。

 この自社導入によって蓄積したノウハウを活用し、ソリューションとして提供する。

 セキュアドPC環境は、NTT Com独自のソリューションとして、常にセキュアなネットワークを介して業務情報にアクセスできるシンクライアントの長所と、ネットワーク環境に左右されず迅速に起動や作業ができるファットクライアントの長所を両立。端末は起動後すぐに利用可能な状態となり、社内システムなど機密性の高い情報にアクセスする際は、自動的にSSL-VPNを介したセキュアな接続が行われる。

 常時インターネットとSSL-VPNの両方に接続し、利用するサービスによって自動でどちらのネットワークを利用するか振り分けることにより実現しており、端末の利用者は、セキュアブラウザなどを起動したり、回線を使い分けたりする必要がない。

 Microsoft 365は、クラウド上でビジネスツールが利用できるOffice 365に、企業向けの「Windows 10 Enterprise」、エンドポイントセキュリティ対策「Enterprise Mobility+Security」を統合し、PCやモバイル端末から、より安全にクラウドサービスを利用することが可能なパッケージサービス。

 Exchange Online(メール)をはじめ、OneDrive for Business(ストレージ)、Microsoft Teams(ビジネスチャット、ウェブ会議)などの機能を利用でき、セキュアで効率的なコミュニケーションと作業環境を実現する。

 導入にあたっては、NTT Comのノウハウを活用して設計・構築を行うほか、Microsoft 365の機能の一部だけを導入したいというニーズにも対応する。

 また、セキュリティマネジメントサービスとして、端末の通信先や挙動などをリアルタイムに分析し、不正なアクセスやプログラムに対して迅速なセキュリティ対策(インシデントレスポンス)を講じることが可能なサービスを提供。社外から直接クラウドサービスにアクセスしている端末に対しても、社内と変わらないレベルでエンドポイントのセキュリティマネジメントが可能になる。