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Red Hat、構成管理ツール「Ansible Engine」の最新バージョンを発表

 Red Hat Ansible Engine 2.6 は AWS、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、VMware にオートメーションを拡張し、ネットワークおよび Windows 環境に新機能を提供

 米Red Hatは7月17日、構成管理ツール「Red Hat Ansible Engine(以下、Ansible Engine)」の最新版となる「Ansible Engine 2.6」の一般向け提供開始を発表した。最新版は、Red Hatカスタマーポータルを通して現在提供中。

 Ansible Engineは、サーバーなどの構成や設定を自動化するオープンソースのツール群「Ansible」の商用版となる製品。

 最新版のAnsible Engine 2.6では、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform、Microsoft Azureに対応するアップデートされたモジュールを活用して、パブリッククラウドおよびオンプレミス仮想化インフラへのプロビジョニングをよりシンプルに行えるようにした。

 これにより、ユーザーがAnsible Engineでクラウドインフラのプロビジョニングを行う場合、単一のツールを通して継続的なデプロイメントの作成、管理、および運用を行うことになり、クラウドプロバイダーに依存しないポリシーの遵守に役立つとしている。

 また、このリリースでは、VMware Cloud on AWSを含む、VMware vSphereでデプロイされたインフラのサポートが拡張されており、レガシーインフラを含むハイブリッドクラウド全体でオートメーションを実現できる。

 強化されたネットワーク機能としては、ユーザーに共通の言語を提供する新しいベンダー非依存のモジュールを提供。これまで、ネットワーク管理者はベンダー固有のコマンドを学習していたが、Ansible Engine 2.6で提供される新しいネットワークモジュールを介することで、JuniperやCiscoを含む複数のネットワーク環境に渡って単一の言語を使えるようになる。

 さらに、Ansible Engine 2.6では、DNS、DHCP、IPアドレス管理(IPAM)などの機能を提供するアプライアンスのInfobloxのサポートも提供する。

 また、Windows環境の自動化に関する機能も拡張され、コンピュータとActive Directoryの管理、タスクのスケジューリング、およびエラー処理の改善のための新機能と機能拡張が導入された。