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CTC、SYSCOM(USA)に出資し、北米の日系企業に対するITサポート体制を強化

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は6日、北米におけるITサービス事業の拡大を目的として、米国の事業会社ITOCHU Techno-Solutions America(以下、CTCアメリカ)を通して、米SYSCOM(USA)の株式33.7%を取得すると発表した。

 CTCでは、2012年からASEAN・北米でのグローバル展開を本格的に開始し、海外で事業を展開する日系企業と現地企業のITをサポートしてきた。今年度からの3カ年中期経営計画「Opening New Horizons」では、重点施策の一つにグローバルビジネスの拡大を掲げており、北米ではCTCアメリカを中心に先端技術や市場動向等の調査、R&D活動を推進するとともに、SI推進体制を強化し、日系企業中心に現地のSIビジネスの拡大を図っている。

 SYSCOM(USA)は、28年以上に渡って米国でSIビジネスを展開しており、コンサルティングから運用・保守サポートまでのトータルなサービスを全米で提供している。現在は、クラウドサービスやERPビジネスソリューションにも注力している。

 CTCアメリカとSYSCOM(USA)は、2016年に業務提携契約を締結し、共同での営業やソリューション提供を推進している。今回の出資により協業をさらに強化し、システム構築や運用、セキュリティサービスなどの分野でビジネスの創出に取り組むとしている。

 また、CTCでは、2018年4月に英国のSI企業Newton Information Technology(以下、Newton IT)と欧州でのITサービス事業について協業を開始しており、今後はSYSCOM(USA)、Newton ITとCTCグループが連携して、北米、欧州、ASEAN、日本をカバーするグローバルレベルでの顧客のサポートを実現していくとしている。