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SAPジャパン、製造業向け「SAP Digital Manufacturing Cloud」を提供開始

 SAPジャパン株式会社は27日、企業のパフォーマンスの最大化、生産の品質と効率の向上、労働者の安全確保を支援する新しい製造業向けソリューション「SAP Digital Manufacturing Cloud」の提供を開始した。

 SAP Digital Manufacturing Cloudは、SAPのオンプレミスソリューションのデジタル製造ポートフォリオを拡張・補完するもので、組立製造産業およびプロセス産業のさまざまな規模の製造業者がそれぞれの組織で活用できるように、各種バンドル製品として提供される。

 ソリューションには、業務システムと製造現場を統合し、部品および資材レベルでの包括的な可視性を実現する製造現場向けソリューション「SAP Digital Manufacturing Cloud for execution」や、一元化されたデータ主導のパフォーマンス管理を実現する「SAP Digital Manufacturing Cloud for insights」、プロセス全体で仕様に準拠し、品質管理を効率化するために役立つインサイトが得られる「Predictive quality」、SAP Aribaソリューションに統合されたクラウドベースのコラボレーティブプラットフォーム「Manufacturing network」が含まれる。

 製造業者はこのソリューションにより、インダストリアルIoT(IIoT)、予測分析、サプライネットワークにおけるSAPの専門知識を活用し、クラウドでインダストリー4.0技術を展開できるとしている。

 また、危険および費用の削減と従業員の保護を目的としたソリューション「SAP Connected Worker Safety」も発表。企業がウェアラブルやその他のセンサーを搭載した装置からの情報を使用して、危険な状況やインシデントにすばやく対応すると同時に、労働者の疲労などの危険要因をプロアクティブに管理できるよう支援するソリューションで、リアルタイムの情報によって法規制などに対するコンプライアンスを常に監視できる。