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富士ゼロックス、手書き帳票のデータ化をトータルに支援するクラウドサービス

 富士ゼロックス株式会社は5日、手書き帳票処理クラウドサービス「Smart Data Entry」を提供開始したと発表した。

 Smart Data Entryは、手書き帳票のデータ入力から情報抽出、確認・訂正、データ出力までを行える手書き帳票処理サービス。記入済み帳票をOCRで電子化し、読み取り結果をドキュメントハンドリング・ソフトウェア「DocuWorks」で確認/訂正し、台帳データベースへ情報を登録・活用する、といった一連の流れをシームレスに実行できるとした。

 OCRには、人の視覚情報処理の仕組みを利用した独自のAI技術を活用しており、氏名、住所など読み取り項目ごとのデータをベースに構築した、学習済みモデルを搭載。単文字としても、つながりのある文字列としても、99.1%の高い認識率で読み取れるという。

 帳票データは、富士ゼロックスの複合機を利用している場合はダイレクトに、他社製のスキャナなどを利用する場合はPCを経由してクラウドへ送られ、確認・訂正処理などは、PCからSmart Data Entryにアクセスして行う。

 企業や官公庁で扱う活字や手書きの各種帳票データを処理する業務では、基幹システムへの入力作業、入力した帳票データの仕分けに加え、手作業による人的ミス防止のため、目視による確認作業も行う必要があり、多くの人手と時間を必要としているという。

 しかしSmart Data Entryを利用することで、基幹システムへの入力作業や帳票データの仕分け作業の時間を低減するほか、人的ミスを防止可能。また、クラウドサービスとして提供されるので、導入時の初期投資や運用時の管理コストを低減できるとしている。

 なお富士ゼロックスでは、「定型業務自動化支援ソリューション(RPA導入支援)」と組み合わせ、対象業務の選定から最適なRPAシステムとの連携、保守運用サービスまでを包括的にサポートするとのことだ。

 価格は、基本サービス(2ユーザー、2000ページ/月まで)が月額20万円。オプション追加により、20ユーザー、3万ページ/月まで利用できる。また、導入時は同社SEによる環境構築費用が別途必要になる。