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村田製作所、グローバル経理財務システムを「SAP S/4HANA」で構築 日本IBMが構築支援

 SAPジャパン株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は4日、株式会社村田製作所の「グローバル経理財務システム」の構築を支援したと発表した。第1弾として、日本国内向けシステムが5月15日より稼働を開始しているという。

 総合電子部品メーカーである村田製作所は、製品の90%以上が海外で販売されるなど、グローバルでさまざまな地域の顧客に対し、技術、製品、サービスを提供してきた。その同社では、M&Aをした会社の統合も含めて経営基盤の強化を進めており、経理財務システムにおいても、グローバルで標準化されたシステムの構築が求められていたという。

 その構築にあたって同社では、豊富な標準機能を持つこと、今後の拡張性や安定性と柔軟性に優れること、世界的に多くの実績を持つことなどを評価し、システム基盤として、SAP S/4HANAを選択。日本IBMの支援を受けてシステム構築を行った。

 日本IBMでは、グローバルや国内で培ってきたコンサルタントの知見、プロジェクトマネジメントの実績、SAP S/4HANAにかかわる技術検証と、多くのプロジェクトでの導入経験を生かし、テクノロジーリスクを最小化しながら、高品質なシステム構築を支援したとのこと。

 また今回は、IBMのグローバル統合用SAPテンプレート・ソリューション群「IBM Global Express」も活用された。グローバル標準化を前提とした業務フロー・システム機能が事前定義されており、20カ国以上の組織構造、法定帳票、税法対応、商習慣などに対応。日中英の3カ国語での動画マニュアルも提供されている。

 なお村田製作所では、グローバル経理財務システムは、今後、国内・海外関係会社への展開を進め、2021年をめどにグローバル展開を完了する予定。