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ウイングアーク、紙文書のデータ化と活用を一元的に支援するソリューション

 ウイングアーク1st株式会社は29日、文書データ活用ソリューションの新版「SPA Ver.10.0」を販売開始すると発表した。パッケージ版は同日より、クラウド版「SPA Cloud」は7月31日より、それぞれ提供を開始する。

 SPAは、紙文書のデータ化と自動振り分けをはじめとした文書管理機能により、業務効率化を図るソリューション。

 紙の書類をデータ化するOCRエンジンは、ABBYYジャパンのABBYY FineReader Engine、自社開発のWingArc Data Captureを標準搭載するほか、Cogent LabsのTegakiも有償オプション(従量課金)で利用できる。各エンジンの利用はフィールド単位で切り替えられるので、それぞれが得意とする領域で使い分けることにより、全体の認識率向上を実現するという。

 データ化されたファイルは、PDFやOffice文書といった種別、画像ファイルの日付や数字、文字列などの条件を読み取って、あらかじめ指定したフォルダへ振り分けることが可能。データ化することにより、自動集計や可視化、他システムやETL・RPAとの連携といった活用を行えるほか、全文検索、文字/数字・日付による部分一致検索、範囲検索などにより、簡単に目的のファイルを探し出せるとした。

 こうしてデータ化されたファイルは、BIツールを使った可視化や、ETLツールやRPAツールとの連携などが可能で、例として、入金消し込み作業の自動化、手書きアンケートの自動集計、作業日報等のデータ化など、さまざまなシーンでの活用が見込めるとのこと。

 また、文書の作成から破棄までの証跡を残す機能、文書の保存期間に応じた自動削除機能などにも対応。他システムから出力される文書ファイルや、作成した文書ファイルを自動的に保存(アーカイブ)する仕組みも提供される。保存にあたっては、指定のフォルダを監視してルールに基づき取り込み、利用者が参照しやすいファイル名で保管できるとのこと。

 なお言語は、日本語、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、フランス語、チェコ語、タイ語、韓国語の文書に対応し、ユーザーインターフェイスも日本語、英語、中国語簡体字をサポートする。

 価格(税別)は、パッケージ版が379万5000円から、クラウド版が10ユーザーで月額5万円から。