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IoT向け通信サービス「KDDI IoT通信サービス LPWA」、使用する通信規格「LTE-M」の提供エリアが全国に拡大

 KDDI株式会社と沖縄セルラー電話株式会社は26日、IoT向けの通信サービス「KDDI IoT通信サービス LPWA」で使用している通信規格「LTE-M」の提供エリアが全国に拡大し、全都道府県で利用可能になったと発表した。

 KDDI IoT通信サービス LPWAは、KDDIの4G LTEネットワークを利用し、LPWA(Low Power Wide Area)技術を用いた通信サービス。2018年1月に東北エリアの一部から開始。KDDIの4G LTEネットワークを利用することで安定した通信が期待でき、対応端末があればゲートウェイ機器の設置も不要で利用できる。

 ウェブサイト上のサービスポータルから回線の状態確認や一時的な停止・再開、通信データ量の監視など、遠隔の回線管理機能を利用でき、利用者はIoTの活用方法に合わせて、柔軟な運用に対応する。

 KDDIでは、LTE-Mが全都道府県で利用可能になったことにより、農場における生育管理や河川の水位監視など、さまざまな分野で幅広い活用が見込まれるとしている。

 また、KDDI IoT通信サービス LPWAでは、「KDDI Wide Area Virtual Switch(以下、KDDI WVS)」に直接接続が可能なオプションサービス「閉域網接続」の提供も開始。KDDI LPWA(LTE-M)網に接続された顧客のIoT機器/通信モジュールと、顧客のサーバーを「KDDI WVS」経由で接続することで、インターネット網を経由しない、セキュアな接続が可能になる。

 閉域網接続の料金(税別)は、初期費用が1契約につき1万円。月額オプション料金は、データ容量月間10KBまでの「LPWA10」プランの場合で、契約回線数1万回線までは1回線あたり月額20円、20万回線までは月額0.9円など。