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セイコーソリューションズ、NTPで館内の時計を正確な時刻に保つ「NTPマスタークロックシステム」を発表

 セイコーソリューションズ株式会社は11日、システムに正確な時刻を配信するNTPサーバー「Time Serverシリーズ」と、対応するNTPクロック、NTPクロックを一元的に設定・管理するための「Clock Management Software」を組み合わせた「NTPマスタークロックシステム」を発表した。発売予定は2018年9月。販売価格はオープン。

 Time Serverシリーズは、1999年に販売を開始し、1万台以上の導入実績があるNTPサーバー。金融・医療・情報通信をはじめとする幅広い業界のシステムに、GPSやテレホンJJY、FMなどの時刻ソースから取得したセキュアで正確な時刻を提供している。

 新たに発売するNTPマスタークロックシステムは、病院・学校・工場などの館内の時計システムとして、必要なアイテムをワンストップで提供。システム内のコンピューター機器だけでなく、館内の時計の表示時刻もNTPサーバーをマスタークロックとして共通利用するため、従来の時計システムと比較して経済的なシステム構築を実現する。

 対応するNTPクロックは、セイコータイムシステム株式会社の製品で、デジタル表示のSLN-1004W、SLN-1006W、アナログ表示のSCN-300の3機種。PoE(Power over Ethernet)対応のため、LAN配線のみで時計設備を構築できる。さらに、Clock Management Softwareにより、システム内のNTPクロックの設定・動作を一元的にGUI上で管理でき、構築後もシステム運用のTCO削減を期待できる。

 管理ツールのClock Management Softwareは、対応OSがWindows 10。最大1440台のNTPクロックの設定、動作監視がGUI上で可能で、画像オプションにより監視対象(不具合発生時)の位置把握も容易に行える。

 セイコーソリューションズでは、今回発表したNTPマスタークロックシステムを、6月13日~15日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2018」で展示する。