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米Microsoft、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを75億ドルで買収

 米Microsoftは4日、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収することで合意に達したと発表した。合意条件によれば、Microsoftは75億ドル相当の自社株によりGitHubを買収する。慣例的な成立条件と規制当局のレビューに従い、買収は2018年末までに完了する予定。

 GitHubでは、買収後も開発者ファーストの精神を維持し、独立事業としてあらゆる業界のあらゆる開発者に対してオープンなプラットフォームを提供すると説明。開発者は自身のプロジェクトで選択したプログラミング言語、ツール、オペレーティングシステムを継続的に使用し、コードを任意のオペレーティングシステム、クラウド、デバイス上で展開できるとしている。

 また、MicrosoftとGitHubは協力し、開発ライフサイクルのあらゆる段階でより多くのことが実現できるよう開発者を支援するとともに、企業におけるGitHubの利用を推進し、Microsoftの開発ツールとサービスを新たなターゲットへ提供していくとしている。

 Microsoftのサティア・ナデラCEOは、「Microsoftは開発者ファーストの会社であり、GitHubと協力することで、開発者の自由、オープン性、イノベーションへのコミットメントを強化できます。今回の合意により生じるコミュニティに対する責任を認識しており、あらゆる開発者が世界の最も困難な課題解決のための開発とイノベーションを行えるよう支援すべく、最善を尽くします」と述べている。

 買収後は、Xamarinの創業者でMicrosoftバイスプレジデントのナット・フリードマン氏が、GitHubのCEOに就任する。GitHubの現CEOのクリス・ワンストラス氏は、Microsoftエグゼクティブバイスプレジデントのスコット・ガスリー氏直属のテクニカルフェローとして、ソフトウェア関連の戦略的取り組みを担当する。

 ワンストラス氏は、「過去10年間にGitHubとそのコミュニティが成し遂げたことを大変誇りに思っています。これからのことが楽しみでなりません。ソフトウェア開発の未来は明るく、Microsoftとともにそれを実現していけることに胸が躍っています。Microsoftの開発者へのフォーカスGitHubのそれと一致しており、同社の規模、ツール、そしてグローバルなクラウドがGitHubをあらゆる地域の開発者にとってより価値のあるものにする上で大きく貢献してくれるでしょう」とコメントしている。

(左から)GitHub CEO兼共同創業者のクリス・ワンストラス氏、Microsoft CEOのサティア・ナデラ氏、Microsoft Developer Services担当コーポレートバイスプレジデントのナット・フリードマン氏