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日立とアマダ、IoTを活用した生産からバリューチェーン全体までの最適化に向けた協創を開始

 株式会社日立製作所(以下、日立)は1日、株式会社アマダと、IoTを活用して工場における生産からサプライヤーも含めたバリューチェーン全体までの最適化に向けた協創を開始したと発表した。

 第一ステップとして、板金加工機械を製造するアマダの主力生産拠点である富士宮工場(静岡県富士宮市)において、ものづくりに精通する両社のノウハウを融合し、日立のIoTプラットフォーム「Lumada」を活用した先進モデルを順次構築していく。

 具体的には、Lumadaを活用した高効率生産モデルの導入による工場での生産の最適化から、製造現場のKPIを一元的に見える化する製造ダッシュボードまでの高度な生産システムを、アマダの「V-factory」と連携して構築する。さらに、国内外のサプライヤーとの生産情報連携など、バリューチェーン全体の最適化を目指す。

 将来的には、富士宮工場のスマートファクトリー化を足掛かりに、アマダの国内外の製造拠点への適用拡大を図っていく。

 日立グループではこれまで、株式会社日立産機システムが、アマダの土岐事業所(岐阜県土岐市)において、2017年9月から設備稼働状況の見える化をはじめとしたIoTシステムの構築実績がある。こうした経験・ノウハウを生かし、日立と日立産機が連携して、今回のアマダとの協創を推進していく。日立では、今回の協創を通じて得た成果をLumadaの産業分野向けソリューションに取り込み、製造業向けに積極的に事業展開を図っていく。