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富士通SSL、IoT/組み込み機器向けマルウェア対策ソフトのLinux版

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は29日、IoT/組み込み機器向けマルウェア対策ソフトウェア「WhiteSec(ホワイトセック)」のLinux版を、同日より販売開始すると発表した。

 WhiteSecは、富士通SSLのセキュアOS「FUJITSU Security Solution SHieldWARE」(以下、SHieldWARE)が持つサーバー要塞化技術を応用して製品化された、IoT/組み込み機器向けのマルウェア対策ソフト。ゼロデイ攻撃など未知のマルウェアを防御するためのホワイトリスト実行制御機能などを搭載しており、2017年12月にWindows版が販売開始されている。

 今回は、IoT/組み込み機器のOSとして採用率の高いLinux版を提供。防犯カメラをはじめ、医療機器や検査装置、ロボット、ゲーム機など、広範囲にわたる数多くのIoT/組み込み機器で利用可能になったとした。

 またLinux版では、ハードウェアリソースの少ないLinux搭載IoT/組み込み機器でも利用しやすいように、必要な機能に絞って再設計したことで、数百KBのコンパクトなモジュールサイズを実現。あわせて、CPU負荷の少ない処理方式を採用するなどの工夫により、性能への影響を最小限に抑えられるようにしている。

 さらに、Linuxの各種ディストリビューションやカスタマイズされたLinux環境への導入が可能な「ポーティングサービス」、耐用年数の長いIoT/組み込み機器に合わせた保守サービス期間延長の個別対応、といったオプションを用意する。

 価格は個別見積もり。富士通SSLでは、5年間で10億円の売上を見込んでいる。