Dell EMC、Intel FPGAに対応した4ソケットサーバー「PowerEdge R940xa」「PowerEdge R840」を販売開始

　デル株式会社とEMCジャパン株式会社は23日、第14世代「Dell EMC PowerEdge」の4ソケットサーバーモデル「Dell EMC PowerEdge R940xa」「Dell EMC PowerEdge R840」2機種の販売を開始した。

　新製品は、Intel Xeonスケーラブルプロセッサを採用し、最大112コアのパフォーマンス密度と大容量メモリ（最大6TBのメモリおよびNVDIMMオプション）を基盤に、パワフルなパフォーマンスを提供すると説明。人工知能（AI）をより現実に近づけ、マシンラーニング（機械学習）やディープラーニング（深層学習）の能力をさらに高めるとしている。

Dell EMC PowerEdge R940xa

Dell EMC PowerEdge R840

　「PowerEdge R940xa」は、基幹業務アプリケーション向けのデータベースの高速化を実現するように設計されており、最大4つのCPUと4つのGPUを1:1の比率で統合することによりアプリケーションのパフォーマンスを高めるとともに、NVMeドライブによって低レイテンシを実現する。

　「PowerEdge R840」は、インデータベースアナリティクス向けに設計されており、現在市場にある一般的なサーバーよりも多くのNVMeドライブによってレイテンシを最小化し、統合されたUPI（Ultra Path Interconnect）によってデータ伝送を高速化する。

　さらに、新モデルでは、カスタマイズ可能なIntel FPGAをサポートしており、データ集中型のコンピューティング環境で卓越性を発揮すると説明。どちらのサーバーも、ITインフラストラクチャの監視と管理には「OpenManage Enterprise」を使用するとともに、「iDRAC（Dell Remote Access Controller）」によって自動化した無人の効率的な管理を行うことで、生産性の向上を実現するとしている。

　また、「PowerEdge R740」サーバーを基盤に構築される、包括的なハードウェアプラットフォームとソフトウェアソリューションを提供する「Dell EMC Ready Solution for HPC」の販売も開始。同製品も、Intel Xeonスケーラブルプロセッサとカスタマイズ可能なIntel FPGAの組み合わせを搭載することで、これまで以上に迅速な導入と高速パフォーマンスを実現する。

　Dell EMCでは、Intel AI製品を基盤に高品質なソリューションを開発する、エンタープライズ環境に焦点を当てたテクノロジーパートナーのエコシステム「Intel AI Builders」プログラムに参加。Dell EMCとIntelのパートナーシップを基盤に、企業はDell EMCイノベーションラボおよびDell EMCカスタマーソリューションセンターにおいて、Intel XeonスケーラブルプロセッサおよびIntel FPGAの大規模環境におけるディープラーニングとHPCワークロードのベンチマークが行えるとしている。

　製品の価格（税別）は、Dell EMC PowerEdge R940xaが240万3700円から、Dell EMC PowerEdge R840が178万300円から。Dell EMC Ready Solution for HPCは個別見積もり。