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CTC、クラウドインフラの統合制御ソフトウェア「Gimbal」の開発に参画

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)と米ITOCHU Techno-Solutions America(以下、CTCアメリカ)は21日、ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)の米国現地法人Actapioがオープンソース化したクラウドインフラの統合制御ソフトウェア「Gimbal(ジンバル)」の開発に参画したと発表した。

 Gimbalは、アプリケーションへのトラフィックに対する統合制御プラットフォーム。クラウド基盤ソフトウェアのOpenStackで構築されたインフラと、コンテナ自動制御ソフトウェアのKubernetesで構築されたインフラが併存する環境下で、双方へのアプリケーショントラフィックを統合し一括して制御する。Actapioと、Kubernetesを中心とした製品、開発などのサービスを提供する米Heptioが共同で開発している。

 Yahoo! JAPANでは2015年以降、Actapioが運用する米ワシントン州のデータセンターでインフラの運用効率の向上に努めており、アプリケーション開発の生産性向上とシステムパフォーマンスの最適化を目的として、既存のOpenStackに加えKubernetesも導入して、クラウドインフラ技術に関わる取り組みも進めている。

 CTCとCTCアメリカでは、Gimbalの構想の初期段階から参画し、Actapio、Heptioと共にGimbalのスコープ定義、設計、開発を進めてきた。今後は、同ソフトウェアの保守を含め、トータルなソリューション提供に向けた取り組みを進めていくとしている。