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ヤフーの米国法人Actapio、クラウドインフラの統合制御技術「Gimbal」をOSSとして公開

米Heptioと共同で

 ヤフー株式会社の米国現地法人Actapio, Inc.は24日、米Heptioと協力し、OpenStackとKubernetesをまたぐクラウドインフラを統合制御するソフトウェア「Gimbal(ジンバル)」を共同で開発したと発表した。4月23日より、オープンソースソフトウェア(OSS)としてGitHub上に公開している。

 Gimbalは、OpenStackで構築されたインフラとKubernetesで構築されたインフラが併存するクラウドインフラにおいて、双方のネットワークトラフィックを統合し、一括して制御できるソフトウェア。OpenStackベースのクラウドインフラを活用し、大規模なネットワークトラフィックを抱えている企業に対して、サービス開発の効率化を促すコンテナ自動制御技術Kubernetesのスムーズな導入を実現するという。

 また、すでにKubernetesを導入し、OpenStackによるクラウドインフラと併存させている企業であっても、両者を一括して制御できるため、管理の利便性を向上させることが可能。新しい開発機能を一部のインフラ上でテストしながら、別のインフラ上で既存の機能を動作させ、それらを比較することも容易になるなど、サービス開発のさらなる効率化に寄与するとしている。

 なおヤフーでは3月に、Kubernetesをはじめ、クラウド領域のOSS支援を推進する団体「CLOUD NATIVE COMPUTING FOUNDATION(CNCF)」に、国内インターネット企業として初めて参画している。同社は、こうした取り組みも含め、クラウド領域においても最先端の技術を追求して行くとアピールしている。