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NEC、教員向けのテスト採点支援システム 手書き解答をPCへ取り込み採点や集計を可能に

 日本電気株式会社(以下、NEC)は10日、テストの採点業務を効率化し、教員の作業負担軽減を支援する「テスト採点支援ソリューション」を発表した。価格はオープン。

 このソリューションは、NECのページプリンタ「MultiWriterシリーズ」とテスト採点支援ソフトウェア「EdLogクリップ採点支援システム」、電子文書と紙文書を一元管理するドキュメント有効活用ソフトウェア「DocuWorks 9」を組み合わせて提供するもの。

 解答用紙をスキャンしてPCへ取り込み、学習者(児童・生徒)の手書き解答を問題単位に一覧表示して採点できるようにする。また、採点と同時に結果をデータ化できるため、採点からその後のデータ入力、点数集計までの作業時間を短縮でき、教員の事務作業の負担を軽減するとした。

 さらに、手書きやワープロソフトを利用した問題用紙の作成、問題と解答を同一用紙に記載する形式の継続や業者テストの利用などに対応しおり、テスト用紙やテストの作成方法は、従来のまま変える必要がないという。

 なお、このソリューションを利用して採点から採点結果の集計までの作業時間を比較した実証研究では、約45%作業時間を短縮できたとのこと。

 教員は、事務作業の効率化によって創出した時間を学習者と向き合う時間として利用できるうえ、マークシートなどの機械的な自動採点システムとは異なり、学習者一人ひとりの手書き答案を見ながらテストの採点を行うことから、学習者個人の理解度を確認していけるとしている。

 出荷開始は5月23日を予定。NECでは、初年度3000ライセンスの販売を目標としている。

採点画面のイメージ