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富士通、「グローバルマネージドセキュリティサービス」を拡充

 富士通株式会社は9日、顧客のセキュリティ運用を一元的にサポートする「FUJITSU Security Solution グローバルマネージドセキュリティサービス(以下、グローバルマネージドセキュリティサービス)」について、サービスの拡充を発表した。

 エンドポイントについては、サイバーリーズン・ジャパン株式会社の「Cybereason EDR」を活用し、同製品の導入、運用、保守をトータルに実施する「FUJITSU Security Solution Cybereason EDRサービス」を5月から提供する。

 Cybereason EDRは、攻撃を受けた端末の作動状況を機械学習し、攻撃者特有の動きを分析することで、未知のマルウェアの攻撃検知にも対応。サービスでは、Cybereason EDRが検知したアラートの分析や感染端末の特定、不審なプロセスの停止処理、推奨対策の提示を、富士通のセキュリティエンジニアが24時間365日体制で実施し、顧客企業のセキュリティ運用負荷を低減する。価格は、Cybereason EDRを1000台の端末に導入する場合で年額1410万円(税別)から。

 また、これまで富士通がグローバルマネージドセキュリティサービスを提供してきたノウハウや知見をもとに、24時間365日体制でのリアルタイムログ監視などの必要性の高いサービスのみを体系化し提供することで、導入期間を従来の3カ月から1カ月へ短縮可能な「グローバルマネージドセキュリティサービス エクスプレス」を5月から提供する。価格は月額25万円(税別)から。

 クラウド領域については、「Microsoft 365 E5」を利用する企業に対して、同サービスに実装されているサイバー攻撃への防御・検知・対処のための統合セキュリティサービスの運用を、富士通が代行するサービスを9月からの順次提供開始を予定する。

 また、攻撃者が情報交換などに用いるダークウェブなど、一般人がアクセス困難な脅威情報を収集可能なサービスを提供する、イスラエルのIntSights Cyber Intelligenceと協業することで合意。今後、ダークウェブなどで流通される膨大な情報の中から、顧客に応じた脅威情報を富士通で抽出・分析し、その結果を提供するサービスを8月からの提供開始を予定する。

 富士通では、2019年度にグローバルでのセキュリティ関連製品・サービスの年間売上3000億円を目標とする。