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オレガ、スケーラビリティを向上させたストレージ仮想化ソフト「VVAULT 9」
2018年5月8日 13:00
株式会社オレガは、ストレージ仮想化ソフトウェア「VVAULT」において、スケーラビリティを向上させた新版「同 9」を発表した。同日よりダウンロード提供を開始している。
VVAULTは、Windows PC/サーバー上にある複数のストレージを統合し、仮想ドライブを構築するストレージ仮想化ソフト。
従来のVVAULTでは、仮想ドライブドライバのスループットにボトルネックがあり、1つの仮想ドライブに同時アクセス可能なユーザー数を500名~1000名程度に制限してシステムを構築する必要があった。
このため、数千名を超える規模の組織で利用する場合、複数のVVAULTサーバーを構築した上で、Windowsの仮想名前空間(DFS-Namespace)により仮想統合して利用することが多く、組織の規模が大きくなるに従って、管理対象サーバー数や管理コストが増加してしまっていたという。
これに対して新版のスケールアウトドライブ機能では、複数のフロント仮想ドライブと一つの統合メタデータベースを組み合わせ、大規模なアクセス要求に対するスループット性能を高めている。
管理者は、VVAULTサーバーに設定される複数のファイル共有ポイントを、各フロント仮想ドライブに自由にマッピングでき、システム稼働後にフロント仮想ドライブを増設してスループットを向上させたり、負荷が高い共有フォルダを分離して再配置し、サーバーのリソース配分を最適化したり、といった、より柔軟性が高いシステム運用が可能になったとのこと。
このスケールアウトドライブ機能は、「Datacenter」「Datacenter-HA」の両ライセンスで利用できる。
また新版では、新たなライセンス体系「VVAULT License 9.0」が採用される。新体系では、12月末で販売終了予定であった「Enterprise」を継続販売。従来のEnterpriseではオプションだった電話サポートを標準化する代わりに、ライセンス価格(税別)を年額20万円から40万円へ変更した。あわせて、「Personal Plus」の月額版を6月30日付で廃止し、年額版のみとする。
なお、こうした変更に伴い、Enterpriseの既存ユーザー向けに「価格据え置きキャンペーン」を2019年5月末まで実施する。キャンペーン期間中は、Enterpriseの既存ユーザーに限り、以前のライセンス価格でEnterpriseを購入できるとのこと。