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オレガ、仮想ストレージソフト「VVAULT」で一般ユーザーが復元機能などを利用できるゲートウェイ製品を提供

 株式会社オレガは13日、仮想ストレージソフト「VVAULT」について、ゲートウェイ機能を提供する「VVAULT TMS」および専用ファイルブラウザー「VVAULT Explorer」の提供を開始した。

 VVAULTでは、仮想ドライブのデータ変更を継続的に記録・保存して、過去の任意の時点に復元できる機能「VVAULTタイムマシーン」をシステム管理者向けに提供してきた。一方で、ユーザー数が1000人を超えるような大規模組織においては、情報システム部門がエンドユーザーの要求に基づいて個別のファイルやフォルダーを復元操作する運用が難しくなるため、エンドユーザー自身がこの復元操作をできるようにするニーズが高まっていた。

 そこでオレガでは、これらのニーズに対応する新製品として、VVAULTのゲートウェイ機能を提供するVVAULT TMSと、その専用ファイルブラウザーとなるVVAULT Explorerを提供。これにより、エンドユーザーはVVAULT TMSを通じて複数のVVAULTサーバーに接続するとともに、自身がアクセス可能な権限を持つフォルダーやファイルを自由に復元することが可能になる。

 また、エンドユーザーが操作するVVAULT Explorerと、ゲートウェイのVVAULT TMSの間の通信はサーバー証明書を用いたSSL暗号化を行っているため、エンドユーザーがインターネットを経由してファイルサーバーへアクセスする場合でも、より安全に操作することができる。

 VVAULT TMSに適用されるライセンス体系「VVAULT TMS License 1.0」では、これまでVVAULTに適用されてきたサブスクリプション型のサーバーライセンス「VVAULT TMS Professional」に加えて、VVAULT Explorerを利用するユーザー数に応じて必要になる「Explorer CAL」を新しく設定する。Explorer CALは更新不要の永続ライセンスで、ユーザー数単位のカウントとなる。

 VVAULT TMS License 1.0のライセンス価格は、レポートメールや操作ログダウンロードなどの機能に限定される「Basic」の場合は無料。全機能が利用できる「Professional」は年額20万円(税別)で、Explorer CALが5ライセンス付属する。Explorer CALの追加ライセンスは、100ライセンス単位で10万円(税別)。

 オレガでは今後、VVAULT Explorerをファイルのアップロードにも対応させることにより、インターネット経由の簡単かつセキュアなファイルサーバーアクセス環境を提供するほか、iPhone、iPad、Androidなどのモバイル端末向けのブラウザーアプリケーションについても開発するとしている。