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オレガ、ストレージ仮想化ソフト「VVAULT」のライセンスを改定
2017年8月7日 15:53
株式会社オレガは7日、ストレージ仮想化ソフト「VVAULT」のライセンスを改定すると発表した。2017年秋提供予定の「VVAULT 8.0」における機能強化を想定したもので、同日より販売を開始する。
VVAULTは、Windows上で複数のストレージを統合し、仮想ドライブを構築するソフト。従来は主に、ユーザー数1000名以下の中堅・中小企業への導入が中心だったが、最近ではユーザー数が1万名を超える大企業への導入事例も増加しているという。また、そうした大規模な利用では、複数のVVAULTサーバーを仮想統合して利用するケースがほとんどのため、各サーバーでの最大利用ユーザー数の拡張が求められているとのこと。
そこでVVAULT 8.0では、こうしたニーズに対応する「VVAULTスケールアウトドライブ」機能を搭載する。同機能は、サーバー内に仮想ドライブのエイリアスを複数構成することで、エンドユーザーからのアクセス要求をエイリアスごとに分散させ、仮想ドライブの並行処理性能を向上させるもの。これにより、1つの仮想ドライブで運用可能なユーザー数を、最大4倍程度に引き上げることを目標としている。
新ライセンス体系となるVVAULT License 8.0では、現在のライセンスのうち、無料の「Business」を2017年中に廃止。また、現行の大規模向けライセンス「Enterprise」のパッケージ版ライセンス販売を2018年中に終了するほか、企業向けエントリーライセンスの「Professional」は、現在の年額10万円(税別)を年額20万円(税別)へと価格改定する。あわせて、Datacenter、Datacenter-HA、Professionalでは、電話サポートを標準化した。
Enterpriseに変わる大規模向けライセンスとしては、「Datacenter」「Datacenter-HA」をオープン価格で新設した。Enterpriseの販売終了を受けオレガでは、既存のEnterpriseのユーザーには、DatacenterやDatacenter-HAへの移行、あるいは2018年のEnterprise販売終了までに追加利用期間分の複数年ライセンス購入を案内するとしている。
なお同社のサイトによると、EnterpriseとDatacenterの機能的な違いは、スケールアウトドライブへの対応のみの模様だ。