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SBIグループ全体のデータ管理基盤に「MapR」が採用

 マップアール・テクノロジーズ株式会社は23日、SBIホールディングス株式会社がSBIグループ全体のデータ管理基盤として「MapRコンバージド・データ・プラットフォーム」を採用したと発表した。

 SBIグループでは、ウェブアクセスや広告配信、フォーム入力などの履歴データをはじめ、購買履歴や顧客情報といった事業データなど多様なデータソースを持ち、集められるデータは1日あたり数十GBにもおよび、これを効率よく管理・活用することが大きな課題となっていたという。

 また、当初グループのデータ管理基盤に使用されていたシステムが、複雑で変化の激しい金融系のデータに追随できないことが問題視されていたため、SBIホールディングスでは技術勉強会などで情報を収集し、各方面で評判の良かったMapRに注目。2014年からMapRのコミュニティエディションを利用してテスト運用を開始し、性能や機能の評価を行った。

 テスト運用の結果、データベースの処理が非常に早く既存のハードウェアの性能を最適化できること、学習コストも安価に済むことなどから、2017年に商用版MapR エンタープライズエディションの採用を決定した。

 また、同グループの分析環境では、金融業界でも積極的に活用されているHadoopを中心にさまざまなツールを利用しているため、Hadoop分析基盤との連携が非常に重要な要素だったが、MapRはこの条件も満たしていた。

 現在では、34社の広告データ、52サイトのアクセスログといった履歴情報や顧客情報などのグループ横断データを解析基盤に取り込み、ビッグデータ解析や機械学習などの技術応用しつつ、マーケティングやプロモーションなどの施策に活用しているという。

 マップアール・テクノロジーでは、SBIホールディングスでは将来的にさらに大規模かつ複雑なビッグデータの解析に取り組む必要があり、データ保全やシステムの安定稼働にも貢献するMapRが、SBIグループのデータ基盤を将来にわたって支援していくとしている。