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日本ヒューレット・パッカード、ディープラーニングに特化したHPCシステム「HPE Apollo 6500 Gen10 System」

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は23日、エンタープライズへAIの導入を推進する新しいソリューションとして、ディープラーニング(深層学習)に特化した次世代ハイパフォーマンスコンピューティングシステム「HPE Apollo 6500 Gen10 System」を発表した。

 HPE Apollo 6500 Gen10 Systemは、8基のNVIDIA Tesla V100 GPUを搭載することで、前世代よりも3倍高速なAIモデルのトレーニングを実現。さらに、NVIDIAとの協力関係のもと、HPE Apollo 6500 Gen10 Systemには高帯域かつエネルギー効率の高いNVIDIA NVLinkインターコネクトを組み込み、GPU間の超高速通信を実現した。

 このテクノロジーにより、従来のPCIe Gen3インターコネクトよりも最大10倍高速なデータシェアリングを可能にしており、革新的なシステム設計により、各企業のワークロードに合わせた構成やトポロジーオプションなど、すぐれた柔軟性を提供するとしている。

 HPE Apollo 6500 Gen10 Systemの最小構成価格は248万5000円(税別)。

 また、ディープラーニングワークロードに最適なハードウェア/ソフトウェアスタックを推奨する「HPE Deep Learning Performance Guide」を発表。米本社のHewlett Packard Enterprise(HPE)が2017年に発表した、ディープラーニングタスクに最適な機能や構成を推奨するツール群「HPE Deep Learning Cookbook」に含まれるもので、導入環境のベンチマーク測定値に関する膨大な知識ベースを活用し、機能や構成を容易に選択できるようにガイドする。

 日本ヒューレット・パッカードでは、企業の優先事項に沿う迅速なAIプラットフォーム導入をサポートする「HPE Artificial Intelligence Transformation Workshop」も発表。このワークショップでは、「HPE Pointnext」のAI専門家が企業のビジネスやテクノロジーに関する意思決定者と協力の上、AIおよびデータ分析に最適なプラットフォームをデザインすることで、AIの早期実働を目指すとしている。