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日本ヒューレット・パッカード、ディープラーニング特化型サーバー「HPE Apollo 6500」を発表

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は9日、ディープラーニング向けに特化したサーバー「HPE Apollo 6500」を発表した。価格(税別)は289万6000円から。

 HPE Apollo 6500 Systemは、専用4Uシャーシに8GPU搭載サーバーを2サーバー搭載可能なマルチノードサーバー。3つのコンポーネント、ProLiant XL270d Gen9サーバートレイ、Apollo d6500シャーシ、Apollo 6000パワーシェルフで構成される。

 XL270d Gen9サーバーは、2Uのサーバーに8基のNVIDIA Tesla M40 GPUと2基のIntel Xeon E5-2600 v4プロセッサーを搭載。サーバーあたり最大56Tflopsの単精度演算性能を提供する。また、ニーズに合わせてGPUテクノロジーを最適化するための選択肢として、内蔵のPCIe Gen3ファブリックを活用できる。

HPE Apollo 6500 System

 ディープラーニングアプリケーション向けに最適化し、1CPUあたりのGPU数の多さ、4Uというスマートなフォームファクター、発熱を考慮した効率的なサーバー設計となっている。これにより、ディープラーニングによるレコメンデーションアルゴリズムや検索技術、音声認識といった処理をより高速かつ効率的に実行できるようになり、コストを抑えながらモデルの検証期間が短縮されるとともに、リアルタイムの処理実行を高速化できるとしている。

 日本ヒューレット・パッカードでは、HPE Apollo 6500の発売に合わせて、「ディープラーニング環境構築サービス」も正式に発表。同サービスでは、NVIDIA GPUを搭載したHPE製サーバー上にTensorFlowを導入し、そのリソースと機能を最大限活用した高速機械学習環境を構築して提供する。