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NEC、愛媛県西条市が行う高齢者見守りサービスの実証実験にコミュニケーションロボットなどのソリューションを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は20日、愛媛県西条市がスマートシティ構築トライアル事業の一環として行う「高齢者見守り支援サービス」に、コミュニケーションロボット「PaPeRo i」をはじめとしたソリューションを提供し、サービスを支援すると発表した。

 高齢者見守り支援サービスは、高齢者宅に設置する通信機器付きコミュニケーションロボット「PaPeRo i」と、ロボットに接続したディスプレイ、音声認識AIと連携してSNS機能を持つクラウドサービス、家族が使うスマートフォン(またはPC)で構成される。一人住まいの高齢者の安心・安全な暮らしをサポートするとともに、高齢者と離れて暮らす家族とのコミュニケーションを豊かにすることを目的とする。

 高齢者と家族だけでなく、自治体やケアマネージャーなど関連団体の職員も見守りに連携できるのが特徴で、自治体が主体となってロボットを使った見守りサービスを提供する新しい取り組みとなる。

高齢者自宅での利用イメージ

 見守り機能としては、朝/昼/夕の1日3回、高齢者がロボットの前に来た際に顔を検知し、ロボットが挨拶して「写真撮っていい?」と問いかける。高齢者がロボット本体に付属のボタンを押してOKを意思表示すると写真を撮影し、SNSに送信する。家族はスマートフォンなどで、SNS上に送信された撮影画像をいつでも確認でき、メールで写真が投稿された通知を受けることもできる。

 写真と一緒に温度と湿度も送信されるため、熱中症予防などのケアに役立てられる。また、見守りは家族だけでなく、家族が登録したケアマネージャーなども利用でき、必要に応じ高齢者や家族をサポートできる。

 コミュニケーション機能としては、家族が撮影した写真やビデオ、テキストのメッセージを、見守り対象の高齢者に送信できる。たとえば写真を送信した際、高齢者がロボットの前に来た時に「写真が届いたよ」とロボットから声をかけて、ロボットに接続されたディスプレイに受信した写真を表示する。テキストの場合は音声に変換して読み上げる。高齢者側からは、家族に音声メッセージを送ることができる。

 音声リクエスト機能も有しており、高齢者がロボットに対して本体に付属のボタンを押して「明日の天気は?」「ニュースを教えて」などと話しかけると、天気予報やニュースの情報を音声に変換して教えてくれる。他にも、「写真を撮って(写真を撮影して家族に送る)」「今、何時?(時刻を教える)」など全15種類のリクエストができる。

 サービスは、西条市が2018年5月よりサービス参加希望者を募集し、7月から9月までの3カ月間で実証実験を行う。その結果を分析し、2019年4月からサービス提供を予定する。

 NECでは実証実験を通じて、見守りサービス向けソリューションの実用化を図るとともに、さらに生活支援へとサービスの充実を図ることを検討するとしている。