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ファーストサーバ、AWSを基盤とした仮想レンタルサーバー「Zenlogicホスティング Powered by AWS」

 ファーストサーバ株式会社は18日、中小企業向けクラウド型レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」のラインアップを拡充し、Amazon Web Services(AWS)のクラウド基盤を利用した新サービス「Zenlogic ホスティング Powered by AWS」を追加すると発表した。サービスは、5月16日より順次提供開始する。

 長年レンタルサーバーを提供してきたファーストサーバでは2015年、物理サーバーを利用したレンタルサーバーから、親会社(当時)であるYahoo!のクラウド基盤を利用したクラウド型レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」へ事業を転換。レンタルサーバーの手軽さ、使いやすさ、価格を受け継ぎつつ、ユーザーごとの仮想専用環境で、Webやメールを利用できるホスティングサービスを提供している。

 今回はそのラインアップの1つとして、AWSのクラウド基盤をベースとして利用するZenlogic ホスティング Powered by AWSを新たにラインアップした。ユーザーの利用環境は他者の影響を受けにくい仮想専用構造で構築しているほか、クラウドの利便性を生かして、vCPUやメモリのみならず、ディスク容量やディスク性能の追加・向上が可能で、従来、専用サーバーを利用、もしくは検討していたユーザー層に向くという。

 また、専門事業者への依頼では敬遠されがちなメール機能も標準で提供。さらに、ITの専門知識がないユーザーでも簡単に操作できる専用コントロールパネルにより、サーバーの設定に加え、ドメイン名やSSLサーバー証明書など、Web公開には欠かせない周辺サービスも、ユーザー自身で統合的に設定・管理できるとした。

 当初は東京リージョンで提供するが、今後は、リージョン指定やデータベース機能であるAmazon RDSの利用オプションなどを追加していく予定。AWS以外のクラウドサービスへマルチクラウド化も計画している。

 プランは全部で4つを用意する。一番小さな「AWS-1」は、1vCPU/1GBメモリで月額9810円(税別)から。1vCPU/2GBメモリの「AWS-2」プランは月額1万6110円(税別)から。2vCPU/8GBメモリの「AWS-3」は月額3万5010円(税別)から。最上位の「AWS-4」は、4vCPU/16GBメモリで月額5万9310円(税別)から、となる。

 ストレージは各プラン共通で、標準が100GB、最大が10TB。提供開始は、AWS-3/AWS-4が5月16日から、残りの2プランが6月上旬からを予定。

 いずれもプランも初期費用は不要で、申し込みから最短5分で全機能を利用でき、2週間の無料期間が設定されている。また、メールや電話による365日サポート、24時間365日の運用監視・保守メンテナンスを提供。支払いは円建て、定額の後払い請求となるので、ファーストサーバでは、実績のあるAWSのクラウドサービスを安心して利用できるとアピールしている。