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富士通、メインフレーム「GS21」の新モデルを販売開始

 富士通株式会社は17日、メインフレーム製品の「GS21」シリーズを刷新し、超大型機「FUJITSU Server GS21 3600モデルグループ(以下、GS21 3600)」および中・大型機「FUJITSU Server GS21 3400モデルグループ(以下、GS21 3400)」の販売を開始した。

 合わせて、新モデルに対応したソフトウェア「FUJITSU Software GSS21sx V20」の販売も開始し、オープンシステムとの連携をさらに強化する。

「GS21」シリーズ製品イメージ

 新モデルは、従来モデルに比べてCPU性能が最大約20%向上。マルチクラスタシステムでは、システム記憶装置(SSU)へのアクセス回数を削減することでトランザクション処理性能を高めており、これによりデジタル化の進展に伴うデータ量の増大に対応できる。

 オープンシステムからメインフレームデータベースへのリモートアクセス機能を基本ソフトウェアとして標準搭載するとともに、ファイル転送機能の強化により、メインフレーム中・大型機用OS「OSIV/XSP」上でも最大280GBのデータを一括で転送できるようにした。また、マルチクラスタシステムの操作・構成制御・監視を行うコンソールサブシステムのSVPMコンソールでは、ユーザー権限と証跡ログの管理により、不正操作の抑止や検出を可能にした。

 「GS21 3400」では、マルチクラスタシステムにおいて1筐体に2クラスタが搭載可能となり、設置面積を最大約40%縮小。さらに、オールインワンモデル(2018年下期提供予定)では、周辺装置(ディスクストレージ装置、テープ装置、コンソール装置)も筐体内に搭載でき、省スペースを実現する。

 販売価格(月額・税別)は、GS21 3600モデルグループが1138万2000円から、GS21 3400モデルグループが101万5000円から、FUJITSU Software GSS21sx V20が83万7000円から。出荷時期は9月末より順次。富士通では、グローバルにおいてメインフレーム全体で、2018年度から2020年度までの3年間で800台の販売を目指す。