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トレンドマイクロ、セキュリティ対策製品「Deep Security 11.0」「DDI 5.0」にAI技術を搭載

 トレンドマイクロ株式会社は2日、AI技術による「機械学習型検索機能」を搭載した、総合サーバーセキュリティ対策製品の最新版「Trend Micro Deep Security 11.0」およびネットワーク型脅威対策製品の最新版「Deep Discovery Inspector(DDI) 5.0」を発表した。提供開始日は、Deep Security 11.0が5月1日、DDI 5.0が4月3日。

 Deep Security 11.0およびDDI 5.0では、AI技術による機械学習型検索機能の搭載により、短期間に数多く発生するランサムウェアの亜種など未知の脅威への対策を強化。従来のパターンマッチング方式では脅威と判別できないファイルを、プログラムの実行前と実行時に、ふるまいの特徴や侵入経路などの情報をもとにして複数のアルゴリズムを用いて作成された判定用モデル群の中から、最適なモデルを検索対象のプログラムごとに使い分けをすることで、未知の脅威を迅速に検知、ブロックする。

 パターンマッチング、ウェブレピュテーション、ふるまい検知などの技術と、AI技術を融合することで、多層防御によるさらに強固なセキュリティを提供するとしている。

 Deep Security 11.0の機械学習型検索機能は、エージェント型(ホスト型)と仮想アプライアンス型の両方に対応し、物理/仮想/クラウド環境のサーバーに対して統一したセキュリティ対策を提供する。

 DDI 5.0では、カスタムサンドボックスに機械学習型検索機能を搭載する。Deep Security 11.0が、サーバーなどホストへのプログラムの侵入時に不正プログラムを検知するの対して、DDI 5.0ではネットワークを流れる通信から不審と思われるプログラムに対してサンドボックスで解析を行い、詳細に分析、評価する。

 トレンドマイクロでは、機械学習型検索機能を企業向け総合セキュリティソフト「ウイルスバスター コーポレートエディション XG」など複数の製品・サービスに搭載しており、今後は次世代メール攻撃対策製品「Deep Discovery Email Inspector」などに順次搭載予定としている。