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NTT西日本、AIの活用により道路路面の点検を効率化する「道路路面診断ソリューション」

 西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)と株式会社NTTフィールドテクノは29日、AIを活用した道路路面診断ソリューションの提供を3月30日から開始すると発表した。

 ソリューションは、道路路面性状に関する「データ収集」「データ解析・診断」「解析・診断結果の視える化」をワンストップで提供。道路点検手法を効率化・自動化し、平たん性やひび割れ率などの路面性状を示す指標値の算出を低価格で提供する。

 また、AIの活用により、点検員が実施する目視や手作業による路面点検時の課題となる、点検員ごとの判断のばらつきや業務稼働を低減。また、道路路面性状の解析・診断結果をクラウド地図上に可視化して提供することで、損傷状況や異常箇所の確認を容易にする。

 高度成長期に集中的に整備された舗装道路は建設後40年以上が経過し、老朽化が進行するなど、道路の適時適切な修繕による予防保全型管理の必要性が高まる中、広範囲な道路の点検、診断にかかるコストや労力が大きな課題となっている。

 NTT西日本グループではこうした背景のもと、AIを活用した安価かつ効率的な道路路面診断のフィールドトライアルを2017年11月~2018年12月に実施。トライアルでは、高価な機材や専用車両を用いた手法に対するコスト優位性や、道路パトロールによる目視点検に対する効率化について検証を進めてきたが、商用サービスとしてのめどがついたとして、ソリューションの提供を開始する。

 提供料金は、利用条件に沿った個別見積もりとなり、100km以上の診断を利用時の場合で診断距離1kmあたり1万8000円(税別)から。提供エリアは全国。