NTTコムウェア、チャットボットとAIを組み合わせた「業務支援AIプラットフォーム」を販売

　エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社（以下、NTTコムウェア）は27日、チャットボットを介して業務支援を行う「業務支援AIプラットフォーム」を5月1日から販売開始すると発表した。

　業務支援AIプラットフォームは、ビジネスメッセンジャーや社内ポータル／SNS、電子マニュアル／カタログなどの機能を備えた、NTTコムウェアの法人向けモバイルアプリ「シャナイン」にチャットボットを配し、従業員との自然な対話を介して、作業代行やスケジュール・リマインドなどの業務支援を実現する製品。

　さまざまな業務システムやナレッジと連携するチャットボット基盤、チャットボットとの対話インターフェイスを実現するユーザーインターフェイス接続アダプタ、企業内のさまざまなデジタルデータを検索するインサイトエンジン（全文検索エンジン）、チャットボットの対話効率化エンジン、グラフ理論に基づいてデータ間の関係性を見出す関係度推定エンジンで構成される。

　サービスゲートウェイとして業務サービスと接続するとともに、NTTコムウェアの画像認識AI「Deeptector」のような認識系AIや、機械学習による分析系AI、NTTコミュニケーションズのAIエンジン「COTOHA」 の自然言語処理機能など、多様なAIエンジンを装備・連携。チャットボットとの対話で収集したデータを認識・分析することで、従業員の作業環境情報を簡単に収集し、画像やテキストを統合的に活用した事業運営上のレコメンデーションを行う機能を実現する。

　これらの機能により、チャットを介した会話からノウハウを抽出してナレッジとして蓄積したり、会話から抽出したノウハウをオフィス文書などのコンテンツと連動させて活用するなど、担当者やマネージャー、事業責任者などさまざまな立場の業務を支援できると説明。また、業務支援AIプラットフォームがつなぐ、業務に役立つサービスやAI機能は順次追加予定としている。

　NTTコムウェアでは、業務支援AIプラットフォームも合わせて、今後もさらにAIサービスの拡充を図るべく、4月からAIの専門部署としてAIビジネス推進担当をビジネスインキュベーション本部に設置し、顧客の業務生産性の向上や新たな価値の創出を推進していくとしている。また、4月4日～6日東京ビッグサイトで開催される「AI・人工知能EXPO」において、COTOHAの自然言語処理機能や、営業支援システム（SFA）と連携した、チャットボットによる営業支援のデモンストレーションを行う予定。