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NTT Com、フィリピン国内最大の「フィリピン マニラ マカティ データセンター」を提供開始

「フィリピン マニラ マカティ データセンター」の外観イメージ

 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は30日、同社がフィリピンで提供する3番目のデータセンターとなる「フィリピン マニラ マカティ データセンター」の提供を開始した。

 同データセンターは、NTT Comとフィリピン最大の通信事業者Philippine Long Distance Telephone(以下、PLDT)の間で締結したパートナーシップ協定に基づき、フィリピンの首都マニラ市マカティ地区に建設。サーバールーム面積最大約8000平方メートル(3600ラック相当)を提供する。

 NTT Comでは、世界中の好調なデータセンター市場を背景に、これまで自社建設による新たなデータセンターを中心にサービスを拡充してきた。一方、フィリピンにおいては、PLDTとのパートナーシップ協定により、PLDTが建設したデータセンターにおいてて、サービス拡大を進めている。既に、マニラ市内のパシッグ地区とパラニャーケ地区でデータセンターを提供中で、さらなるデータセンターの需要に応えるため、新たに建設されたデータセンターの提供を開始する。

 新データセンターは、データセンターに関する各種グローバルスタンダードに基づき、NTT Comのデータセンターブランド「Nexcenter」が定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠したサービスを提供。マグニチュード8クラスの巨大地震にも耐えうる耐震性を有し、台風、津波や洪水などに対する水害対策も備えるとともに、フィリピン国内は一般的に電力供給が不安定で停電が多いため、UPSなどの電力設備を二重化することにより、安定した電力を継続供給する。

 また、新データセンターはマニラ市内におけるネットワークの中心拠点でもあり、IXを収容しているため、低遅延かつ高品質なインターネットネット接続が利用可能。NTT Comが保有する、アジア各国間を超低遅でつなぐ「Asia Submarine-cable Express(ASEケーブル)」による超高速・大容量のインターネットバックボーンや、「Arcstar Universal One」など、全世界をカバーするネットワークサービスをキャリアニュートラルで利用できるとともに、世界中のNTT Comデータセンターやクラウドサービスを組み合わせたシームレスICT環境を構築できる。

 さらに、アジアの中でも人件費や電力コストなどが安価なため、データセンター内にBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)先拠点を低コストで構築することもできるとしている。