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サイボウズスタートアップス、1レコード単位でのリストアに対応したkintone向けバックアップサービス「kBackup 2.0」

 サイボウズスタートアップス株式会社は20日、サイボウズの業務アプリクラウド「kintone」内のデータを外部にバックアップする「kBackup」を強化し、「同 Ver.2.0」として提供すると発表した。

 kBackupは、Amazon Web Serviceで運用された外部のサービスサイトへ、kintoneアプリ内に登録されたデータを、自動的に複製するサービス。登録されたテキストのデータだけでなく、kintoneアプリ内の添付ファイルやテーブル内の登録情報など、通常のCSVファイル形式では読み込みできない項目も保存対象となり、リストアできる状態でバックアップを行える。

 同社によれば、kintoneを利用するにあたって最も多い誤操作がレコード削除とのことだが、今回の新版では、1レコード単位でのリストアに対応。全体のデータではなく、1レコードでの復旧が可能になったことにより、より復旧作業を行いやすくなったという。

レコード番号を指定し、1件だけリストアできる

 また、ユーザーがkintone側で操作を行うたびにバックアップを行う「オンラインバックアップ」機能も強化され、従来は対応していなかった添付ファイルのバックアップが可能になった。1レコードリストアにも対応しているので、添付ファイルを含む該当レコードだけをリストアする、といった使い方もできる。

 また、kBackupはテーブル(可変行のフィールド)が存在するアプリにも対応していたが、kintone側では従来、CSVでの入力が不可能だったという。しかし、kintone側でテーブルのCSV入力が可能になったことで、kBackup側でも、出力するCSVをテーブル対応したものに変更したとのこと。

 kBackupの価格は、オンラインバックアップ機能を含め、すべての機能が利用できる「プレミアム」が月額1万5000円(税別)。オンラインバックアップ機能がない「スタンダード」が月額1万2000円(税別)、添付ファイルのバックアップ機能が省略された「ライト」が月額7000円(税別)となる。なお、30日間の無料トライアルが提供されている。

kintoneにそのまま入力可能なCSV形式でテーブルを出力