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日立システムズ、人材の適材配置や人材情報の管理に特化したクラウド型の「人材配置サービス」を提供開始

 株式会社日立システムズは8日、建設業や情報サービス業などの中堅・中小企業向けに、建設プロジェクトやシステム開発プロジェクトへの人材配置や人材情報の管理に特化した「人材配置サービス」の提供を開始した。価格は個別見積もり。

 人材配置サービスは、各プロジェクトに割り当てられた技術者ごとの人材情報や作業予定、作業実績などを管理できるシステムを、クラウド基盤を活用して割安な初期導入費用と月額費用で提供するサービス。

 プロジェクトの作業単位に割り当てられた技術者の作業予定と作業実績を、ガントチャートなども用いて視覚的に管理することが可能。各技術者の基本情報(氏名・年齢・職種など)以外に、保有資格や過去の業務履歴(経歴)、健康保険の加入情報なども細かく管理できる。

 これにより、新たなプロジェクトに着手する場合や、他のプロジェクトで急に欠員が出た場合に、各技術者の空き状況だけでなく、保有資格やスキル、業務量・残業時間なども確認したうえで、各作業現場に適した人材を迅速に配置することが可能になる。

 また、複数のプロジェクトを一覧化した状態で、時間単位のスケジュール割り当てや技術者ごとに抱えている作業量を参照できる。これにより、複数のプロジェクトが並行して進む場合に、特定の技術者に業務が集中してしまうといった問題を避け、作業の平準化を図ることができ、限られた人材リソースの中でも最適な配置を実現することで、業務の効率化や生産性の向上を実現する。

 サービスのクラウド基盤には、サイボウズ株式会社のクラウドサービス「kintone」を活用。利用企業は個別にサーバーなどのITインフラを用意する必要がなく、短期間で安価にサービスを利用できる。

 システムの監視やバックアップなどの障害対策、不正アクセス防止などのセキュリティ対策についても標準サービスとして提供。さらに、kintoneが提供している備品管理や契約書管理など50種以上のアプリケーションを無償で利用できるだけでなく、複雑なプログラム開発をすることなく、マウス操作だけで画面レイアウトや文言の変更、機能の追加が行えるなど、拡張性も備える。

 日立システムズでは、人材配置サービスを建設業だけでなく、同様の課題に直面している情報サービス業や、デザイン会社などにも幅広く拡販し、2020年度末までに累計1000社への販売を目指す。