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IIJ、システムモジュール型の新データセンター「白井データセンターキャンパス」を建設

AI技術を活用した自動化・効率化にも取り組む

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は6日、新たなデータセンターとなる「白井データセンターキャンパス」を、千葉県白井市に建設すると発表した。稼働開始は2019年春の予定。

 白井データセンターキャンパスの敷地面積は約4万平方メートル、最大50MW(メガワット)の受電容量を備え、6000ラック規模の設備収容を可能とする。

白井データセンターキャンパスのイメージ

 IIJでは、今後想定されるIoTの本格普及などに伴う爆発的なデジタルデータの増大や、クラウド需要に対応した中長期のサービス設備拡張に備えるために、新しいデータセンターを建設するとしている。

 新データセンターは、データセンター建屋の工法としてシステムモジュール型を採用。建物の構成要素となる「鉄骨」「外壁」といった部材の形状・配置を標準化することで、短工期での構築を可能としながら建設コストを抑え、デジタルデータの増大に応じて段階的に拡張していく。

 省エネルギーへの取り組みとしては、IIJが2011年4月に開設した「松江データセンターパーク」で実績のあるエネルギー効率に優れた「外気冷却空調」に加え、AIを用いた空調、エネルギーコントロールにより、電力使用効率PUE1.2以下を目指す。

 設備メーカーと協力し、空調設備、電気設備、サーバーなどの稼働情報をAIで制御することで、データセンター全体の省エネ性能向上や異常検知能力向上を図る。また、受付や巡回、監視といったデータセンター運用業務については、ロボット技術を応用した運用の自動化にも積極的に取り組むとしている。