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IIJが福岡空港データセンターを開設、国内21カ所目

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は27日、福岡県に「福岡空港データセンター」を開設すると発表した。7月1日より運用を開始する。

 福岡空港データセンターは、IIJでは国内21カ所目となるデータセンター。福岡空港から徒歩圏内にあり、空路を利用した交通の便が良いだけでなく、博多駅まで地下鉄で5分程度という都心部に立地する。

 サービスとしては、ハウジングサービス、大容量バックボーンネットワークに直結したインターネット接続サービスに加え、IIJのクラウドサービス「IIJ GIOサービス」や、バックボーン上に顧客用のプライベートネットワークを構築する「IIJ GIOプライベートバックボーンサービス」を提供。同センター内から「IIJプライベートアクセスサービス」を利用することにより、顧客専用の閉域網上でセキュアなクラウド環境を構築できるという。

 ラックについては、高密度実装が可能なラックから小規模向けの分割ラックまでを用意。1ラックあたりの電源容量が標準で実効6kVAまで対応しているため、従来のデータセンターの約2倍の密度で機器を実装できる。利用単位も、1ラック、2分割ラック、4分割ラック、8分割ラックのメニューから用途に適したサイズを選択可能とした。

 また、日本データセンター協会が策定したファシリティ評価基準の最高位「ティア4」に適合した、安全かつ信頼性の高いファシリティを提供するとのこと。あわせて、金融情報システムセンター(FISC)が提示する安全対策基準にも準拠している。

 なおIIJでは、同センターの新設により、九州エリアのデータセンター需要だけでなく、ディザスタリカバリ(DR)やBCP対策の一環として、関東圏や関西圏から離れた九州エリアにバックアップサイトを構築したいというニーズに対応するとのこと。