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SBTとクロスコンパス、Microsoft AzureからAIモジュールを提供するための取り組みを開始

 ソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、SBT)と株式会社クロスコンパスは25日、クロスコンパスの製造業向けAIを簡単に生成できる統合開発環境「Manufacturing-IX(M-IX)」を利用し、Microsoft AzureからAIモジュールを提供するための取り組みを開始したと発表した。2018年度中の提供開始を目指すという。

 製造業やIoTデバイスメーカーでは、センサーから情報を集約するエッジデバイスにAIを組み込み、生産性を向上させるための構想立案、また、その構想が実現できるか確認するための実証実験などを盛んに行うようになった。

 具体的には、エッジAIやIoTなどの技術活用により、製造事業者の生産拠点における異常検知や予知保全の精度向上、IoTデバイスメーカーが故障前に設置機械のメンテナンスを行う予防保守の実現、といった効果が期待されている。

 こうした構想を実現するにあたっては、センサーから情報を収集して蓄積し、それを解析・学習する仕組みが重要になってくうが、導入コスト削減や拠点を超えたデータ収集、取得データ量やIoTデバイスの増減などへ対応するために、クラウドの有効活用が視野に入っているという。

 今回はこうした背景のもとで、Microsoft Azureの活用など、クラウド開発・運用を得意とするSBTと、M-IXを持つクロスコンパスが協業し、AIモジュールをクラウドから提供することを目指して取り組みを開始する。両社によれば、Microsoft Azure からM-IXを提供することにより、導入コストの抑制、拠点を超えたセンサーデータの深層学習(ディープラーニング)が可能になる予定とのことだ。