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はてな、サーバー監視サービス「Mackerel」で保存する時系列データの保持期間を460日に延長

 株式会社はてなは24日、サーバー監視サービス「Mackerel」について時系列データシステムを強化し、保存する最短1分間隔の時系列データの保持期間を、これまでの25時間から460日に変更した。

 Mackerelは、サーバーにおける各種ハードウェアやアプリケーションソフトの性能をリアルタイムに監視できる、SaaS型のサーバー監視サービス。

 サーバー保守における効率的なモニタリングを実現するため、MackerelではCPUやメモリの使用率、ロードアベレージといった情報を最短1分間隔で保持し、グラフ表示できる機能を提供している。

 こうした時系列データは、リソース傾向の分析やキャパシティプランニングにおいて重要な情報である一方、データ量が膨大になることから保存先のデータベースのメンテナンスや保守に工数とコストが必要になり、コストを抑えた粒度の荒い(間隔の長い)データでは高精度な分析結果が得られないという課題があった。

 Mackerelにおける時系列データの保持期間は、これまでは1分間隔のデータでは25時間、1時間間隔のデータでは90日などとなっていたが、今回の変更により、間隔に関わらず460日分の時系列データが保持されるようになる。これにより、Mackerelの利用者は粒度の細かい情報をもとにした、精度の高い分析が可能になるとしている。

 また、これに伴い、Standardプランの「グラフ表示期間」も、400日から460日に変更。最短1分間隔という粒度の細かいデータを長期間保持・グラフ表示可能にすることで、エンジニアの分析精度向上に貢献し、データの長期間保持に必要なコストの削減に加え、信頼性の高いリソース分析による精度の高いキャパシティプランニングの実現や、インフラ投資の最適化を支援するとしている。