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きくや美粧堂、DB基盤用ストレージを「Pure Storage」で刷新

 株式会社ネットワールドは18日、総合美容ディーラーの株式会社きくや美粧堂が、ネットワールドが取り扱う米Pure Storageのオールフラッシュストレージ製品「Pure Storage」を採用したと発表した。データベース基盤用ストレージの高速化に「Pure Storage FlashArray//M10」の5TBモデルを導入し、2017年5月より本番稼働を開始しているという。

 理美容室向け毛髪化粧品や各種美容機器などを取り扱うきくや美粧堂では、社内業務や顧客向けサービスにITを活用し業績を伸ばしてきたが、事業の成長に伴って基幹データベース用ストレージへの負荷が増大し、月次更新処理の時間が延びるなど、さまざまな問題が生じていたため、長期安定稼働可能なストレージ基盤構築に踏み切った。

 導入はネットワールドのITパートナーである東芝ソリューション販売株式会社が担当した。同社は当初、ハイブリッドストレージでの提案を検討したが、事前検証の結果、要求性能を満たせないことが判明したため、ネットワールド支援のもとでPure Storageでの提案を実施し、採用された。

 そのPure Storageは、オールフラッシュに最適化されたストレージOS「Purity」により、性能はもちろんのこと、重複排除・インライン圧縮による圧倒的なデータ削除効果、および独自のRAID方式による高い保護性を実現。

 また、3年ごとにコントローラを無償提供する「Forever Flash」プログラムにより、常に最新モデルの性能で利用でき、構築したシステムを長期間にわたって使い続けることができる特徴を持つ。

 きくや美粧堂では、大量のトランザクションが発生するシステムにおいても、リード/ライトがともに高速であること、筐体内のパーツがモジュール単位で管理され個別に交換・拡張できるアーキテクチャ、業務に影響を与えることなく無停止で保守作業や増設が行えることなどを評価し、採用に至ったとのこと。

 なお新ストレージ基盤では、サーバー内蔵ディスクを用いていた旧環境と比べ、月次更新処理の時間が1/4程度に短縮されたほか、以前は待ち時間が発生していた、商品データ検索などのオンライン作業についても、レスポンスが即座に返ってくるようになり、物流拠点や営業担当者の生産性向上に寄与しているとのこと。

 また、Pure Storageに搭載されているインライン圧縮機能、重複排除機能を利用することで、導入したリソースを効率よく使用できているとした。

 きくや美粧堂は、シンプロビジョニングやレプリケーションなどの機能を、今後のニーズに応じて活用を検討していく考えで、既存のストレージはバックアップ用途へ転用し、本番環境のオールフラッシュ化を計画している。